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レッドデータブックカテゴリー
(環境省,1997)

絶滅野生絶滅絶滅危惧I類絶滅危惧IA類絶滅危惧IB類絶滅危惧II類
準絶滅危惧情報不足絶滅のおそれのある地域個体群

絶滅 Extinct(EX)

絶滅 Extinct(EX)
我が国ではすでに絶滅したと考えられる種(注1)
過去に我が国に生息したことが確認されており、飼育・栽培下を含め、我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
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野生絶滅 Extinct in the Wild (EW)

野生絶滅 Extinct in the Wild (EW)
飼育・栽培下でのみ存続している種
過去に我が国に生息したことが確認されており、飼育・栽培下では存続しているが、我が国において野生ではすでに絶滅したと考えられる種

【確実な情報があるもの】
(1) 信頼できる調査や記録により、すでに野生で絶滅したことが確認されている。
(2) 信頼できる複数の調査によっても、生息が確認できなかった。

【情報量が少ないもの】
(3) 過去50年間前後の間に、信頼できる生息の情報が得られていない。
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絶滅危惧 THREATENED

絶滅危惧I類(CR+EN)

絶滅危惧I類(CR+EN)
絶滅の危機に瀕している種
現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、野生での存続が困難なもの。
次のいずれかに該当する種
【確実な情報があるもの】
(1) 既知のすべての個体群で、危機的水準にまで減少している。
(2) 既知のすべての生息地で、生息条件が著しく悪化している。
(3) 既知のすべての個体群がその再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。
(4) ほとんどの分布域に交雑のおそれのある別種が侵入している。

【情報量が少ないもの】
(5) それほど遠くない過去(30年〜50年)の生息記録以後確認情報がなく、その後信頼すべき調査が行われていないため、絶滅したかどうかの判断が困難なもの。

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絶滅危惧IA類 Critically Endangered(CR)

絶滅危惧IA類 Critically Endangered(CR)
ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの。

A.

次のいずれかの形で個体群の減少がみられる場合。
1. 最近10年間もしくは3世代のどちらか長い期間(注2)を通じて、80%以上の減
少があったと推定される。
2. 今後10年間もしくは3世代のどちらか長い期間を通じて、80%以上の減少がある
と予測される。
 
B. 出現範囲が100平方キロメートル未満もしくは生息地面積が10平方キロメートル未満であると推定されるほか、次のうち2つ以上の兆候が見られる場合。
1. 生息地が過度に分断されているか、ただ1カ所の地点に限定されている。
2. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に継続的な減少が予測される。
3. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に極度の減少が見られる。
   
C. 個体群の成熟個体数が250未満であると推定され、さらに次のいずれかの条件が加わる場合。
1. 3年間もしくは1世代のどちらか長い期間に25%以上の継続的な減少が推定される。
2. 成熟個体数の継続的な減少が観察、もしくは推定・予測され、かつ個体群が構造的に過度の分断を受けるか全ての個体が1つの亜個体群に含まれる状況にある。
   
D. 成熟個体数が50未満であると推定される個体群である場合。
   
E. 数量解析により、10年間、もしくは3世代のどちらか長い期間における絶滅の可能性が50%以上と予測される場合。

(注1)種:動物では種及び亜種、植物では種、亜種及び変種を示す。
(注2)最近10年間もしくは3世代:1世代が短く3世代に要する期間が10年未満のものは年数を、1世代が長く3世代に要する期間が10年を越えるものは世代数を採用する。

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絶滅危惧IB類 Endangered(EN)

絶滅危惧IB類 Endangered(EN)
IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
A. 次のいずれかの形で個体群の減少が見られる場合。
1. 最近10年間もしくは3世代のどちらか長い期間を通じて、50%以上の減少があったと推定される。
2. 今後10年間もしくは3世代のどちらか長い期間を通じて、50%以上の減少があると予測される。
 
B. 出現範囲が5,000平方キロメートル未満もしくは生息地面積が500平方キロメートル未満であると推定されるほか、次のうち2つ以上の兆候が見られる場合。
1. 生息地が過度に分断されているか、5以下の地点に限定されている。
2. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に継続的な減少が予測される。
3. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に極度の減少が見られる。
   
C. 個体群の成熟個体数が2,500未満であると推定され、さらに次のいずれかの条件が加わる場合。
1. 5年間もしくは2世代のどちらか長い期間に20%以上の継続的な減少が推定され
る。
2. 成熟個体数の継続的な減少が観察、もしくは推定・予測され、かつ個体群が構造
的に過度の分断を受けるか全ての個体が1つの亜個体群に含まれる状況にある。
   
D. 成熟個体数が250未満であると推定される個体群である場合。
   
E. 数量解析により、20年間、もしくは5世代のどちらか長い期間における絶滅の可能性が20%以上と予測される場合。
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絶滅危惧II類 Vulne rable(VU)

絶滅危惧II類 Vulner able(VU)
絶滅の危険が増大している種。
現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧I類」のランクに移行することが確実と考えられるもの。

次のいずれかに該当する種

【確実な情報があるもの】
(1) 大部分の個体群で個体数が大幅に減少している。
(2) 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつある。
(3) 大部分の個体群がその再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。
(4) 分布域の相当部分に交雑可能な別種が侵入している。

A. 次のいずれかの形で個体群の減少が見られる場合。
1. 最近10年間もしくは3世代のどちらか長い期間を通じて、20%以上の減少があったと推定される。
2. 今後10年間もしくは3世代のどちらか長い期間を通じて、20%以上の減少があると予測される。
 
B. 出現範囲が20,000平方キロメートル未満もしくは生息地面積が2,000平方キロメートル未満であると推定され、また次のうち2つ以上の兆候が見られる場合。
1. 生息地が過度に分断されているか、10以下の地点に限定されている。
2. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等について、継続的な減少が予測される。
3. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に極度の減少が見られる。
   
C. 個体群の成熟個体数が10,000未満であると推定され、さらに次のいずれかの条件が加わる場合。
1. 10年間もしくは3世代のどちらか長い期間内に10%以上の継続的な減少が推定される。
2. 成熟個体数の継続的な減少が観察、もしくは推定・予測され、かつ個体群が構造的に過度の分断を受けるか全ての個体が1つの亜個体群に含まれる状況にある。
   
D. 個体群が極めて小さく、成熟個体数が1,000未満と推定されるか、生息地面積あるいは分布地点が極めて限定されている場合。
   
E. 数量解析により、100年間における絶滅の可能性が10%以上と予測される場合。
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準絶滅危惧 Near Threatened(NT)

準絶滅危惧 Near Threatened(NT)
存続基盤が脆弱な種
現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有するもの。

次に該当する種

生息状況の推移から見て、種の存続への圧迫が強まっていると判断されるもの。具体的には、分布域の一部において、次のいずれかの傾向が顕著であり、今後さらに進行するおそれがあるもの。
a個体数が減少している。
b生息条件が悪化している。
c過度の捕獲・採取圧による圧迫を受けている。
d交雑可能な別種が侵入している。

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情報不足Data Deficient(DD)

情報不足Data Deficient(DD)
評価するだけの情報が不足している種
環境条件の変化によって、容易に絶滅危惧のカテゴリーに移行し得る属性(具体的には、次のいずれかの要素)を有しているが、生息状況をはじめとして、ランクを判定するに足る情報が得られていない種

a)どの生息地においても生息密度が低く希少である。
b)生息地が局限されている。
c)生物地理上、孤立した分布特性を有する(分布域がごく限られた固有種等)。
d)生活史の一部または全部で特殊な環境条件を必要としている。
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絶滅のおそれのある地域個体群 Threatened Local Population(LP)

絶滅のおそれのある地域個体群 Threatened Local Population(LP)
地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの。
次のいずれかに該当する地域個体群

(1) 生息状況、学術的価値等の観点から、レッドデータブック掲載種に準じて扱うべきと判断される種の地域個体群で、生息域が孤立しており、地域レベルで見た場合絶滅に瀕しているかその危険が増大していると判断されるもの。

(2) 地方型としての特徴を有し、生物地理学的観点から見て重要と判断される地域個体群で、絶滅に瀕しているか、その危険が増大していると判断されるもの。
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IV 生息(生育)調査

絶滅のおそれのある種の生息・生育調査は、各分科会ごとに調査地域、実施計画等を定めた上で実施され、調査結果は最終的に「山口県野生生物分布目録」に集約された。各分科会委員による実際の調査方法等については、「山口県野生生物分布目録作成要領」に基づき以下の手順で実施された。

1 調査対象
(1) ほ乳類、鳥類、両生類・は虫類、淡水産魚類、陸・淡水産貝類、甲殻類は野生生物目録に掲載された全種。
(2) 昆虫類・クモ類、維管束植物は第1次選定種。
2 調査者
各分科会委員
3 調査期間
平成10年4月1日〜平成13年3月31日
4 調査要領
(1) 調査者は文献調査、標本調査、現地調査を実施し、以下の要領で「山口県野生生物分布目録(調査入力表)」(表5)に情報内容を記録した後、事務局に提出。
文献調査: 収集または調査した文献等から、調査対象種の分布情報を抽出し調査入力表に記入する。
標本調査: 博物館等で保管されている標本から、調査対象種の分布情報を調査入力票に記入する。
現地調査: 調査者が現地で対象種を確認後、調査入力票に記入する。
(2) 事務局は提出された入力票をデータベースに入力・管理。
(3) データベースに蓄積された情報に基づき山口県野生生物分布目録を作成。

表5 山口県野生生物分布目録(調査入力表)様式

V 選定結果

1 選定種数の内訳
選定作業の結果、山口県における絶滅のおそれのある種(レッドリスト)の内訳は、表6のとおりとなった。
なお、貝類の選定種(陸・淡水産種)については、別途本書の追加版で掲載することとした。

  絶滅種
(EX)
絶滅危惧
IA類
(CR)
絶滅危惧
IB類
(EN)
絶滅危惧
I類
(CR+EN)
絶滅危惧
II類
(VU)
準絶滅
危惧種
(NT)
情報
不足種
(DD)
地域
個体群
(LP)
構成比
ほ乳類   2 1   3 12 4 1 23 2.1%
鳥類 2 11 4   22 63     102 9.5%
は虫類           4     4 0.4%
両生類   1       5 2   8 0.7%
淡水産魚類   2 10   4   4   20 1.9%
昆虫類   19 14   48 57 74   212 19.7%
クモ類           5     5 0.5%
甲殻類
(カブトガニ含む)
  1       1 6   8 0.7%
陸・淡水産貝類 1 7 7   12 8 5   40 3.7%
維管束植物   273 47   224 82     626 58.2%
コケ植物       28         28 2.6%
3 316 83 28 313 237 95 1 1,076  
構成比 0.3% 29.4% 7.7% 2.6% 29.1% 22.0% 8.8% 0.1%    
*カブトガニは便宜的に甲殻類に含めている

2 選定種の記載について
選定された種の内訳(種名、選定理由、生息状況、形態、参考文献等)については、生物群ごと以下の構成で「各論」に個別に記載した。

(1) 構 成
a概 要
    生物群単位でみた、県内における生息生育状況の推移、国レベルで比較考察した山口県の特異性等について記述したほか、選定の基準、調査方法等に関して、基本方針と異なる部分があれば別途記載している。
また、種別の調査、執筆分担、学名の基準等については、必要に応じて凡例で付記した。
b選定種一覧(レッドリスト)
  カテゴリー別に選定種の和名、学名を分類順に記載した。
なお、植物では選定種数が多いことから、各カテゴリーの中で、さらに植物分類別に表示している。
c種の解説
  選定種の生息状況等の詳細を記載した。
 本項目については、以下のように、生物群により記載対象とするカテゴリーが異なり、「種の解説」で記載のないカテゴリーについては選定種一覧のみでの掲載している。
  (種の解説文の対応)
ほ乳類 :全種     両生類・は虫類 :全種
鳥類 :全種     昆虫類・ク モ類 :情報不足種は記載なし
淡水産魚類 :全種     植物 :絶滅危惧IA, IB,I類のみ記載
甲殻類 :全種      
d参考文献一覧
  種の解説に係り、引用もしくは参考とした文献名を示した。
なお、昆虫類では参考文献が非常に多数であるため、目別に表示している。
また、文献の記載スタイルとしては、文献の種類により以下のように統一した。
単行本(図鑑類も含む)
○全体的に参考とした場合:
<スタイル>
著者名 (発行年) 著書名.最終頁.出版社,出版都市名.
○分担執筆部分を参考とした場合:
<スタイル>
分担著者名 (発行年) 分担部分題目.分担部分頁範囲.編者名.著書名.出版社,出版都市名.

雑誌など定期・不定期逐次刊行物
<スタイル>
著者名(発行年) 題目.雑誌名 巻(号):頁.

(2) 記載項目の定義
「種の解説」での記載項目については、表7のとおり規定した。この内、任意記載項目については、生物群により記載の有無が異なっている。

表7 記載項目の定義
(* は任意記載項目)
項   目 内         容
和  名 ・一般的な和名のほか、慣用的な名があれば記載する。
・別称がある場合は、( )書きで記述する。
科  名 科名を記載する。
学  名 山口県野生生物目録で使用している学名を記載する。
( 命名者の表示については、動物、植物で取扱いが異なる。)
環境省カテゴリー 環境省レッドデータのカテゴリー区分を記載する。
山口県カテゴリー 山口県におけるカテゴリー区分を記載する。
選定理由 該当するカテゴリーに選定した理由を簡潔に記載する。
形  態 該当種の形態上の特徴、類似種との相違点等を記述する。
分 布 国内における生息地域及び、県内での生息、生育地域について、市町村、河川名等を含めおおまかに示す。
生息・生育状況 該当種が生息、生育する地質・地形的条件、環境等について具体的に記述する。
近 似 種  * 近似する種名及び、その相違点について簡潔に記述する。
学術的価値 * 該当種の特筆すべき学術的価値または意義について記述する。
減少の原因 * 生存に対する脅威、減少化につながる要因について記載する。
参考文献 種の解説にあたり引用、参考とした文献名を略号でしめす。
(具体的な文献名は、各生物群別の参考文献一覧を参照)
略号の見方
動物 : 著者姓 発行年,
* 同姓者がある場合は名前の頭文字を( )で挿入
植物 : 著者姓 「図鑑名」 参照頁,
* 図鑑名は植物概要の凡例を参照


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