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報道記録
報道年月日 2019/08/23
報道機関名 読売新聞
会員名 宇部興産(株)
タイトル 車市場へ成長戦略は? 品質第一に積極投資 宇部興産 泉原雅人社長 58
報道記録の内容 ~~~~~米中貿易摩擦が深刻化している。
昨年後半から徐々に影響が出始めた。
中国への輸出については今年の4月以降、特にナイロンなどの車の部材に使われる樹脂製品の原料が減っている。
我々の事業を通じても、中国の景気後退が如実に感じられる。
日本国内の自動車メーカーの生産は落ちていないが、中国に引っ張られる可能性もあるため、注視しなければならない。
一方、車の軽量化が進む中で金属部品が樹脂へと変わってきており、ナイロン需要は増えるとみている。
電気自動車(EV)の普及で、リチウム電池などに使われる素材の需要も堅調だ。
車関連の分野では生産増強を図る計画で、空白地となっている北米には新たに生産拠点を設けたい。
3年間でそのめどをつける。

~~~~~新たな成長戦略は。
車を含めたあらゆるモビリティー(移動)の市場は、手段の多様化で変化し、かつ伸びるはずだ。
例えば、航空機のエンジン周りに使われるチラノ繊維は耐熱性に優れ、燃費効率を高める素材で、育成事業に位置づけている。
全体として今後3年で設備投資などに2050億円を投じる。
貿易摩擦の懸念もあるが、今まで以上に投資を積極化させ、成長する姿を示したい。

~~~~~昨年には品質の検査不正問題が起きた。
品質保証に認識の甘さがあった。
製品を検査する部署と品質を保証する部署を分け、データを書き換えることができないような自動的なシステム化を図る。
成長だけでなく、内部統制を図るという守りの経営も重要な課題だ。

映画鑑賞楽しみ
座右の銘は「着眼大局、着手小局」。
大所高所から状況を見極め、確実な所から着手するという意味で、仕事の心得としている。
社長になり、週末も多忙だが、月2~3回は夫婦で映画館に足を運ぶ。
幅広いジャンルを見ると言い、「感想を言い合うのが楽しい」。
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