2.錦町寂地山 ― 原生林の残る山 ― | ||
鳥相(森林)季節(初夏) 玖珂郡錦町宇佐郷 | ||
概 要 寂地山(1337m)は西中国山地の西の端にあり、広島・島根・山口の3県の境に位置する。県内最高峰の山であるが、山頂付近はなだらかでブナやミズナラなどの原生林が生い茂り、春にはカタクリなどが咲く。中腹まで林道が整備され、自動車でも登れる。林道入り口にはキャンプ場が整備され、寂地峡の美しい渓谷も楽しめる。 |
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探 鳥 竜ヶ岳、寂地峡を左手に見て、ホオジロ、シジュウカラ、オオルリの声を聞きながら林道の終点まで歩く。林道の終点から天然の杉林に入ると、谷筋からミソサザイの声がよく聞こえる。運が良ければジュウイチやアカショウビンの声も聞ける。森林をつめて行くこと約40分で尾根に出て、分岐を右に向かって約15分で寂地山の山頂に達する。山頂付近一帯はブナに覆われ、ヒガラ、アカゲラ、キビタキ、アオバト、コルリなど30種類の森林性の鳥類を楽しむことができる。冠高原から県境沿いに頂上を目指すコースや、寂地峡を登り右谷山への分岐を逆に尾根をたどるコースもある。 麓の宇佐川やキャンプ場、宇佐八幡宮付近を歩くのもよい。思いがけずオシドリやアカショウビンに出会えるかもしれない。 近くの島根県境にかかる深谷大橋は、深いV字谷を覆い、毎年5月上旬〜7月下旬ごろまで、オオルリを頭の上から容易に観察できる。 |
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