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報道記録
報道年月日 2009/02/02
報道機関名 循環経済新聞
会員名 宇部興産、トクヤマ、中電技術コンサルタント
タイトル コンテナ船で廃プラなど輸送
報道記録の内容 リサイクルポート推進協議会
4つの実証事業実施へ
積保許可、県外物搬入等も検討

 リサイクルポート推進協議会(事務局・東京、?03・5443・5386)が1月に開いたセミナーで、国が実施する調査事業と合わせて、船舶を活用した循環資源の広域輸送について実証事業を行うことを明らかにした。事業は定期コンテナ船による廃プラスチックのコンテナ輸送とバージ船による廃プラと鉱さいのコンテナフィーダー輸送、一般貨物船による木くずと鋳物砂のバルク混載輸送、一般貨物船・定期コンテナ船による離島からの汚染土壌の輸送の4つ。リサイクルポートを活用した循環資源の広域利用をさらに推進するため、課題の抽出、確認を行う。

 定期コンテナ船による廃プラスチックのコンテナ輸送は川崎港から神戸港を経由して宇部港に至るルートで、小口輸送による効率的な広域輸送システムを構築する。輸送量は8トン(20立方メートル)。タケエイと宇部興産、東洋埠頭、商船港運が参加し、井本商運が申請代表者となった。

 バージ船による廃プラと鉱さいのコンテナフィーダー輸送は神戸港から高松港、広島港、徳山下松港、宇部港をまわるルートで、小口廃棄物をコンテナと専用の輸送船で共同輸送し、複数の需要先に輸送する。輸送量は20フィートコンテナ×3本。参加企業は月星海運と日本通運四国支店、トクヤマ、宇部興産、西部サービス、大同ゴム、友鉄工業が参加し、中電技術コンサルタントが申請代表者となった。

 一般貨物船による木くず(バラ積み)と鋳物砂(フレコン積み)のバルク混載輸送は酒田港と姫川港とのルートで、循環資源のバラ積み混載輸送を行う。輸送量は530トン。酒田港リサイクル産業センターと平岡海運倉庫、太平洋セメントが参加し、NTTデータ経営研究所が申請代表者となった。

 一般貨物・定期コンテナ船による離島からの汚染土壌(フレコン/40、コンテナ)の輸送は沖縄の中城湾港と鹿児島の志布志港の間を一般貨物船で、そこから大分港までをコンテナ定期船でつなぐ新規ルートを開拓する。中城湾港運と井本商運、早稲田環境研究所が参加し、太平洋セメントが申請代表者になった。

 4つの実証事業では、積み替え・保管の許可の必要性の有無や輸送形態の検証、ICタグなどを使った県外廃棄物搬入の事前協議に係る届出などの手続きの検証などを行う。
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