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報道年月日 |
2016/07/07 |
報道機関名 |
日本経済新聞 |
会員名 |
山口銀行 |
タイトル |
山口FG新社長 吉村 猛氏に聞く 審査能力現場で磨く |
報道記録の内容 |
企業成長支援へ情報提供
山口フィナンシャルグループ(FG)社長と山口銀行頭取に、吉村猛氏(56)が6月29日付で就任した。それぞれのトップを10年以上務め、現在のグループ体制を築いた福田浩一会長(63)の後を継ぐ「本命」の登板だが、日銀のマイナス金利政策など金融機関を取り巻く環境は厳しさを増している。新トップとしての経営方針などを聞いた。
――経営トップとして、まず何に取り組みますか。
「これからの銀行の持続可能なビジネスモデルを作ることだ。金利戦争からの脱却と(銀行側の理論を優先する)プロダクトアウトからの脱却が大きなテーマだ。金利や商品先行ではなく、お客様のニーズに合った対応をしたい。規模と量の拡大を最優先にはしない」
「事業主にも個人にも『成長』に資するような情報やノウハウなど、プラスになるものを提供していく。今春スタートした中期経営計画で掲げた『コンサルティング・ファースト』はそういうことだ。取引先のコストダウンは銀行員として取り付きやすいが、それ以上にトップライン(売上高)を伸ばしていける情報を提供していきたい」
――就任に先立つ1月に組織改革をしました。
「銀行に営業推進や審査がいるのかといった、根本を覆すような投げかけをした。営業推進部と審議部をやめて、事業性評価部という名前にしてみた。本店で金屏風を背負って審査する時代ではない。本当に審査することになれば、現場に出て行かれないといけない。お客様のニーズや経営戦略を聞き、工場や製品を見、従業員と話す中で企業のよさが分かり、融資するという形作りをした」
――そのためには行員の「目利き能力」が欠かせません。
「実地訓練をしている。本部でコンサルティングをしていた人も現場に出しているし、そこに若手が入る。FG本体から、どの産業のどの業種の将来がどうなるか、経営者のニーズは何かということをまとめたリポートを出している。お客様のビジネスモデルがどうなるのか、誰にでも理解できる評価シートを作ってもらっている」
――マイナス金利の影響は。
「利ざや縮小は当然あるが、マイナス金利には本来の目的がある。企業が投資をどんどんやれるような環境を支えていく。きちんとした貸し出しで価値を生み出してもらえるよう、利ざや縮小に負けないようにしたい」
――山口FGも再編で誕生しましたが、その後も地銀の経営統合が相次いでいます。
「自然体でいく。他から希望があればいつでも一緒にやれる体制とノウハウと経験はある。ただ、一緒になることが目的ではない。今のところは事業の深堀り、ビジネスモデルの確立が優先だ」
――自分の性格を分析すると。
「どちらかというと変化したい、変えたいという意識がある。銀行業務を変えたいとずっと思ってきた。成功したり失敗したりしたが、変えていくことに興味がある。山口FGも常に一人ひとりがより良くしたいという思いを持つような組織・体制にしていきたい」
(聞き手は山口支局長 竹田聡) |
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