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報道年月日 |
2016/08/18 |
報道機関名 |
日本経済新聞 |
会員名 |
日本製紙㈱岩国工場 |
タイトル |
日本製紙、新素材量産へ 自動車軽量化に的 |
報道記録の内容 |
セルロースナノファイバー(CNF)は木材などの植物繊維を機械や化学薬品でナノ(ナノは10奥分の1)メートル単位までほぐした極細繊維だ。重さは鋼鉄の5分の1、強度は5倍以上といわれる。軽くて強い素材として、樹脂に混ぜて使い、強化樹脂として産業界での地位確立を目指す。繊維素材であるがゆえにポスト炭素繊維ともいわれて経済産業省なども産業化を積極的に支援する。
日本製紙が大人向け紙おむつに採用した際の「TEMPO触媒酸化法」や、王子ホールディングス(HD)のリン酸を使った「リン酸エステル化法」などの化学製法など様々な製法がある。素材をぶつけ合わせるなどの力を加えて機械的に作る手法もある。国内の紙パルプ市場が縮小する製紙企業が事業化へ積極的だ。
軽くて強い素材の炭素繊維に続く新たな繊維素材だ。粘りけを持たせられるほか、高気密性や透明性などの特長もあり、様々な分野での応用が期待されている。強化樹脂素材、化粧品、食品などが想定される。
最も市場規模で期待できるのが自動車分野だ。強くて軽い素材は燃費性能の向上に貢献するためだ。約50年前に基礎研究が本格的に始まった炭素繊維を手掛ける各社も自動車部品への採用拡大に力を注ぐ。経産省は2030年にCNFを1兆円市場に育てる構想を描く。そのためには自動車向けのニーズの取り組みが不可欠とみている。
素材業界は中国勢の追い上げを受けるエチレンのように製品の「コモディティー化」に直面している。CNFのように付加価値の高い素材をどれだけ開発できるかが、脱コモディティー化のカギとなる。
課題は1キロあたり数千~1万円とされる製造コストの高さ。経産省は20年までに千円台まで引き下げる方針を掲げる。コスト引き下げには幅広い用途拡大が欠かせない。 |
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