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報道年月日 |
2016/08/18 |
報道機関名 |
日本経済新聞 |
会員名 |
長州産業㈱ |
タイトル |
太陽電池 電極に銅 長州産業 低コスト量産にめど 住宅用を主力に |
報道記録の内容 |
太陽電池製造の長州産業(山口県山陽小野田市)は電極に銅ペーストを用いた低コスト型の結晶シリコン太陽電池の量産技術にめどをつけた。住宅用の太陽電池セルとして、3年以内に実用化する。光から電気への変換効率と低コストを両立させた製品として売り込む。再生エネルギー買い取り政策の変更で大幅に落ち込んだ産業用途から、伸びが続く住宅用に経営資源を振り向ける考えだ。
長州産業では次世代の住宅用太陽電池として期待されている結晶シリコンとアモルファス膜のヘテロ(異種素材)接合型太陽電池での、構造や材料の研究を進めている。電極には通常は銀ペーストが用いられるが、これを銅ペーストに切り替えて製造コストを下げる手法を研究してきた。
銅は銀より抵抗が低く、電極を細くできる。単価も安いため、高効率とコストダウンを両立できる。研究段階では実現していたが、住宅用として必要な量産化には異素材の成形と電極の設計を簡便なプロセスで実現する必要があった。これらについて「来年にも量産プロセスを実現できるめどがついた」(岡本晋社長)ことから、商品化に踏み切る。
同社は発電効率を高めるため太陽電池セルの下部に電極を配置する「バックコンタクト技術」では、高い電流が得られ耐久性も高いメタル・ラップ・スルー(MWT)型太陽電池の技術を保有。6月には光から電気に変換する「光電変換効率」が23.1パーセントと、世界記録を出した。電極に銅を使うことを含めたこうした技術により、量産型の住宅用太陽光パネルでは光電変換効率が25パーセント程度の製品を想定している。
現在、国内の太陽電池業界では再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度見直しや買い取り価格の下落で市場が縮小している。2015年の国内出荷量は前年比15パーセント減少した。長州産業でも2年前に売上高500億円あったうち4割を占めていた、買い取り制度を見込んだ産業用太陽電池販売が大幅に減少した。同社は当面、産業用の回復は難しいとみて、主力製品を住宅用にシフトして早期に売り上げの回復を目指す。 |
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