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報道年月日 |
2016/09/21 |
報道機関名 |
環境新聞 |
会員名 |
やまぐちエコ市場事務局 |
タイトル |
地域主体の事業創出で利益還元へ 25年に5千億円市場 バイオマス基本計画を改定 高度・多段階利用など |
報道記録の内容 |
政府は16日、バイオマス活用推進基本計画の改定を閣議決定した。10年12月の前計画の策定以降、再生可能エネルギーの固定価格買取(FIT)制度による売電に偏った反省などから、地域のバイオマスを活用した地域主体の事業創出により、農林漁業の振興や地域への利益還元につなげていくことを基本方針に新たに明記した点が大きな特徴。一方、国が達成すべき目標については、前計画の20年目標が達成途上で上積みも見込めないことから、その指標・数値を今回の25年目標として踏襲。年間2600万トン(炭素換算)のバイオマス利用を掲げ、バイオマス活用推進計画を全都道府県および600市町村で策定し、約5千億円規模の市場を創出するとしている。そのため、バイオマスの高度利用や多段階利用などを後押しするほか、熱利用の普及拡大や熱源としてのバイオガスの積極的利用などを推進する。
同基本計画は、バイオマス活用推進基本法に基づき、バイオマスの活用に関する施策の総合的、計画的な推進を図るためのもの。少なくとも5年ごとに検討を加え、必要に応じ変更することとされているため、内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省および環境省の副大臣や政務官で構成される「バイオマス活用推進会議」およびその下に設けられた専門家会議が見直しを進めてきた。
改定計画におけるバイオマスの種類ごとの目標を見ると、「家畜排せつ物」は、すでに物理的回収限界である約90パーセントに近い水準で利用されていることから、引き続き、その利用を図っていくとともに、従来からの堆肥等の利用に配慮しつつ、地域の実情に応じて炭化・焼却処理やメタン発酵ガス等による高度エネルギー利用を促進していくことで、約90パーセントの利用を目指す。
「下水汚泥」は、東日本大震災の影響で低下した利用率が回復基調であり、建設資材や肥料等を中心に約63パーセントが再生利用されていると指摘。また、15年5月に下水道法が一部改正され、発生汚泥の燃料・肥料としての再生利用に係る努力義務が追加されたことを受け、地域の実情に応じメタン発醇ガス・下水汚泥固形燃料等によるエネルギー利用等も促進していくことで、約85パーセントの利用を目指す。
製紙工場のパルプ生産段階で生じる「黒液」は、約100パーセントが主に直接燃焼によりエネルギー利用されており、引き続き、その活用を推進する。
「紙」は、すでに約81パーセントが古紙として回収され、再生利用されており、今後も引き続き、再生紙としての利用を促進するとともに、地域の実情に応じ、燃料化等によるエネルギー回収の高度化を推進することで、約85パーセントの利用を目指す。
「食品廃案物」は、飼料や肥料等への再生利用を中心に約24パーセントが利用されており、また、分別が難しい食品流通の川下や家庭での廃棄物の利用率向上が鍵になると指摘。引き続き、地域の実情に応じ、飼料や肥料等への再生利用を推進することとし、再生利用が困難なものはメタン発酵ガス等による高度エネルギー利用を促進することで、約40パーセントの利用を目指す。
「製材工場等残材」は、現状でほぼ回収限界と考えられる約97パーセントが木質ボードや製紙原料、エネルギー用等として再生利用されていることから、引き続き、その利用を推進する。
「建設発生木材」は、建設リサイクル法に基づく基本方針および建設リサイクル推進計画2014で再資源化・縮減率の目標を設定し施策を実施していることから、すでに約94パーセントが製紙原料やボード原料、家畜敷料、エネルギーなどの用途に利用されていると指摘。引き続き、その利用を推進し、約95パーセントの利用を目指す。
稲わら、もみ殻等の「農作物の非食用部」は、約32パーセントが飼肥料や敷料、燃料等として利用されており、地力増進に資する農地へのすき込みを合むと約88パーセントが利用されていると指摘。従来の利用に配慮しつつ、燃料化等によるエネルギー利用や有用物質抽出等のマテリアル利用の技術の進展を見極めながら利用量の増加を図り、約45パーセント(すき込みを含むと約90パーセント)の利用を目指す。
「林地残材」は、約9パーセントが熱利用などの用途に利用されており、発電の原料としての需要も拡大しつつあることから、さらなる利用率の向上が期待されていると指摘。熱利用や熱電併給を含めたエネルギー利用や、バイオマスを効率的に高付加価値物質へ変換する技術の開発を進めて新たな用途を創り出すとともに、施業の集約化や路網整備等を進め、原木の安定的かつ効率的な供給体制を構築することで、約30パーセント以上の利用を目指す。 |
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