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報道年月日 |
2017/03/10 |
報道機関名 |
日本経済新聞 |
会員名 |
マツダ㈱防府工場 |
タイトル |
ガソリン車、EV対抗へ燃費改善競う マツダや日産 |
報道記録の内容 |
自動車各社がガソリンエンジンの性能向上を競っている。マツダは2017年度末にピストンを一部止める機能などを導入し、燃費を1割改善する。日産自動車もピストンを無段階で制御して燃費と出力を自在に変える仕組みを採用する。電気自動車(EV)などの開発競争が過熱する一方で、世界市場の中心は当面ガソリンエンジンが占める。商品力を磨き、EVなどのエコカーに対抗する。
マツダは走行中にエンジンの運動を一部止める「気筒休止」と、発進時にかかる負荷をモーターで補助する「マイルドハイブリッド」の2つの技術を既存のエンジンに追加導入する。いずれの技術もマツダが採用するのは初めて。燃費を従来比1割ほど改善できる。
気筒休止は多目的スポーツ車(SUV)「CX―5」などの排気量の大きいエンジンで使う。高速道路など一定のスピードで走る時、エンジンの負荷が小さくなるとシステムが作動。4気筒のうち中央の2気筒の運動を止め、燃料消費量を減らす。エンジンに負荷がかかると再び動き出す。
マイルドハイブリッドは多様な車種に搭載する。小型の電池とモーターを使い、発進でエンジンに負荷がかかるときに電気で動力を補助することで燃料消費を抑える。
日産の新型エンジン「VCターボ」は高級車ブランド「インフィニティ」の新型車に18年に搭載する予定。将来は同社の主力エンジンに育てる方針だ。4気筒ターボエンジンとしては最高水準の出力とトルクを実現しつつ、現在の主力エンジンに比べ燃費を最大27%改善する。
通常のエンジンはシリンダー内でガソリンと空気の混合気を圧縮する度合い(圧縮比)を10対1前後で固定している。日産のVCターボはシリンダー内を上下に動くピストンの行き止まりの点(上死点)の高さを無段階に変えられる機構を加え、圧縮比を8対1から14対1の範囲で自在に変えられるようにした。
一般にエンジンは圧縮比を高めると燃焼効率が良くなるが、異常燃焼によって車体が振動するノッキングが起きやすくなる。VCターボは走行状況に応じて最適な圧縮比を自動で選択することで燃費と出力を両立する。
トヨタ自動車は燃費を2割高めたエンジンなどのパワートレインを開発し、17年に市場投入する。21年には日米欧と中国で販売する製品の6割超に新たなパワートレインを搭載。外部への供給も視野に入れる。
排気量2.5リットルのエンジンは燃焼効率の改善などにより、燃費向上と同時に出力も高めた。8速自動変速機も構成部品の摩擦を減らすことなどでエネルギーの伝達効率を高める。
英調査会社のIHSオートモーティブによると28年時点の車の動力源はガソリンエンジンが48%、ディーゼルエンジンが12%を占める。エンジンを主導力とするマイルドハイブリッド車も合わせれば9割近くが化石燃料で走ることになる。
自動車各社はEVや燃料電池自動車(FCV)の開発も進めているが、市場の大半を占めるガソリン車の改良を進めることで二酸化炭素(CO2)の抑制と競争力の向上につなげる。 |
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