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報道年月日 |
2017/05/24 |
報道機関名 |
環境新聞 |
会員名 |
ニチハ㈱ |
タイトル |
間伐材とセメントが原料の外装建設材料 ジャパン・レジリエンス・アワード3年連続受賞 |
報道記録の内容 |
窯業系外装材メーカー最大手のニチハ(名古屋市、山中龍夫社長、052・220・5111)は、合板や製材端材を有効活用したハードポード製品メーカーとして1956年に設立され、国産木材の有効利用に取り組んできた。
地域の木材を公共の大規模建造物に利用させる法整備等の動きがあるが、問題は耐火性能である。ニチハは、木材チップとセメントを混ぜた「窯業系外壁材」(木質セメントボード)の製造を81年より開始し、災害に強く、耐火性能の高い外装材を供給している〔商品名「オフセットサイディング」(写真)「センチュリー耐火野地板」〕。木材をセメントとハイブリッドにすることで、通常のものより強度を増した外装材になるという。外観はレンガ風、木質風など各種取り揃える。
今年3月に開催された、レジリエンスジャパン推進協議会主催「第3 回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2017」において、「CLTと木質系セメントボードの国産材トリプル構造による建築物の強靭化」が、初代国土強靭化担当大臣(古屋圭司)賞を受賞した。これは同社にとって3年連続の受賞となる。
CLT(直交集成板)とは木材の繊維を直交方向になるように接着したパネルで、建築物に面的強度を持たせ、大規模建築への国産材の使用を可能とする技術である。今回の受賞は、同社の木質系セメントボードを外装とその下地に使い、外壁部分を木材の三重構造にする点が大きな特徴で、木材主役の新しい低炭素化モデルの展開にもつながる点が、高く評価された。
CLTと木質系セメントボードの国産材トリプル構造は、面構造による剛性強化というCLT建築の利点を生かしながら、弱点である耐火性能を簡易なパネル施工で補うことが可能である。特に、CLT普及の当面のターゲットである木造3階建て共同住宅において必要となっている1時間準耐火構造を実現する。また、超高耐候塗料による安価な維持管理費が、CLT建築物のコストダウンを可能とする。
さらに同社は、CLT と木質系セメントボードで建てられた建築物に使われた国産材が、2020年の東京五輪まで建物が排出するCO2を相殺するという取り組みを行う。これは、製品に含まれる間伐材の割合に応じた木材由来のオフセットクレジット(排出権)を利用した国内初の大型施設での低炭素化モデルでもある。
同社が初めて同賞で受賞したのが15年度の「ニチハ『エコ外壁』プロジェクト」(優秀賞)。セメントと木材のハイブリッド技術が、国内林業の再生、森林保全による地力増進と崩落の防止、木材を利用した低炭素化などの面で国土強朝化に貢献すると評価された。15年8月に発生した広島市土砂災害では、同社の取り組みが大きな注目を集めた。
16年度は「オフセットサイディングを利用した公共建築物の価値向上にむけた取り組み」で最優秀買を受賞している。「オフセットサイディング」は原料の木繊維が生長過程で固定したCO2を見える化した製品。同材の環境性、強度性、経済性が、地方自治体の公共建築物のレジリェンス性向上に適した建材であると評価された。地方自治体の採用例として、三重県大台町では、福祉拠点の「メディカルセンター」に同社のオフセットサイディングが採用されている。これは民間から地方自治体へCO2固定量証明書を発行した国内初の事例となった。 |
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