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| 報道年月日 |
2018/03/15 |
| 報道機関名 |
日本経済新聞 |
| 会員名 |
マツダ（株）、宇部興産（株） |
| タイトル |
マツダ、電池を共同開発 エリーパワー・宇部興産と リチウムイオン、HV向け |
| 報道記録の内容 |
マツダ、蓄電池ベンチャーのエリーパワー(東京・品川)、宇部興産の3社は自動車向けリチウムイオン電池を共同で開発する。ガソリンエンジン車やハイブリッド車(HV)など向けの小型電池でエンジンの始動を助ける。2020年代前半の実用化をめざす。3社の技術を持ち寄り、衝撃や熱に強く、安全性が高い軽量の高性能電池を開発する。
3社が開発するのは自動車エンジンにも使える始動用電池。現在、始動用電池は主に鉛電池が使われている。リチウムイオン電池にすることで、軽量化に貢献するほか、電池を劣化しにくくすることが可能だ。ただ高温になるエンジン周辺では発火しないように安全性を高める必要がある。
マツダはエンジン技術に強みを持つ。19年には燃費を2～3割向上した新型エンジンを投入する方針だ。一段と燃費を高めた次世代のエンジン開発にも着手している。エンジン近くに配置する周辺設備を含めて高性能化する計画で、こうしたシステムに合う電池の開発を急いでいる。
宇部興産はリチウムイオン電池の主要部材である電解液とセパレーターを製造・販売する。電解液では機能性を持たせる添加剤をあわせ、高い性能を持つ機能性電解液を開発した。エリーパワーは主に家庭向けのリチウムイオン蓄電池を開発・ 製造してきた。同社の電池はクギを刺す試験でも火を噴かず、ドイツの国際的認証機関の安全認証マークを取得するなど高い技術力を持つ。
マツダは17年10月、トヨ夕自動車と資本提携し、電気自動車(EV)の共同技術開発でも提携する。トヨタとデンソーと、EV基盤技術開発会社も設立した。今回、3社で開発する電池はEVで使う高容量なものではないが、エンジン始動向けでも外部との技術連携が有効だと判断したとみられる。
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