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報道年月日 |
2018/10/21 |
報道機関名 |
朝日新聞 |
会員名 |
サンポリ(株) |
タイトル |
廃プラ 多彩な姿に変身 |
報道記録の内容 |
大量生産、大量消費の時代から、リサイクルに目を向けてきた。
再生プラスチック製品の製造会社・サンポリ(防府市)。
半世紀近くにわたって、役目を終えたポリ袋やビニールから多彩な製品を生み続けている。
本社工場の一角に、白いポリ袋や包装フィルムが山積みになっていた。
ベルトコンべヤーで破砕機へ。
小指の先ほどの大きさになった。
溶かすと製品加工用の原料になる。
できたての原料は、柔らかくて熱いお餅のようだ。
軍手をはめた作業員が手のひらの大きさにして、プレス機にかける。
1分弱でタコつぼができた。
植物栽培のポットやトレー、農地を仕切る柵や杭、駐車場の車止めなど約200種の製品を生産している。
最初のリサイクル製品は1972年に開発した測量用の標識杭だ。
木製の杭より軽く、丈夫で抜けにくい特長が好評だった。
しかし、他社も同様の製品を手がけ、競争が激しくなった。
そんな状況を打開し、会社を大きく成長させる製品が79年に生まれた。
瀬戸内海で使うタコつぼ。
鹿嶋英一郎社長(57)は先代社長の父親から、開発の苦労話をよく聞かされた。
割れた陶器のタコつぼを手にする漁師を見て、先代社長はひらめいた。
「プラスチックで作れば壊れにくい」。
形や色を変えて試作を繰り返した。
「タコがプラスチックのつぼに入るわけがない」と言う漁師に配って歩いた。
「試しに使って。捕れたら買って」
結果は陶器のタコつぼに負けなかった。
最盛期には話60万個を生産し、売り上げの60%を占めるヒット商品になった。
創業した72年は高度経済成長期が終わる直前だった。
鹿嶋社長は「リサイクルという考え方は今ほど広まっていなかった」と話す。
現在は年間約5500トンの廃プラスチックを製品に加工している。
うち約5千トンは細かく砕いた状態で業者から買う。
残りの約500トンは県内外の企業から回収したポリ袋や包装用のフィルムだ。
廃プラスチックを出した企業に、加工したリサイクル製品を送り出す例もある。
例えばブリヂストン下関工場からは年間約50トンの包装フィルムを回収。
大型タイヤに使う部品に加工し、同工場に出荷する。
「廃プラスチックのものづくり」を望む企業とのOEM(相手先ブランドによる生産)にも力を入れ、利益全体の4割を占めている。
リサイクルしたプラスチック原料には、経済的なメリットがある。
原油価格に連動して価格が変動する新品の原料と比べ、製品価格は5分の1程度。
製品の厚みを増やし、耐久性を上げて還元しているという。
リサイクルにいち早く目をつけ、今後も「地球に優しい企業」「新しい価値の創造企業」の看板を掲げる。
鹿嶋社長は「創意工夫で限りある資源を有効活用する循環型の社会を目指したい」と意気込みを語った。
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