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報道年月日 |
2019/04/22 |
報道機関名 |
朝日新聞 |
会員名 |
(株)シーパーツ |
タイトル |
シーパーツ IT化 車部品 リサイクル加速 楽にホイール脱着 海外へ販路拡大 |
報道記録の内容 |
年間数百万台の中古車を取り扱うとされる自動車部品のリサイクル業界。
シーパーツ(岩国市)は後発組ながら、ITを積極的に活用して攻めの経営を続ける。
そのチャレンジ精神は業務の効率化だけでなく、海外への販路の拡大にもつながっている。
ロボットアームの先端に取り付けられた4本のツメが、タイヤのホイールの隙間に入ると、約20キロあるタイヤが軽々と持ち上がった。
その後、タイヤを回転させ、ホイールが取り外されるまで2分足らず。
流れるような作業だった。
シーパーツが2014年に開発した、全長3メートル以上あるアーム型ロボット「ロボチェンジャー」。
タイヤを傷つけずにホイールを取り外す一連の動きは、独自開発したプログラミングによるものだ。
「タイヤを持ち上げる角度や、ゴムを外すときの回転速度は手作業の感覚を生かした。企業秘密の技術です」。
吉川日生社長(61)が教えてくれた。
タイヤからホイールを脱着する作業は、以前は社員による手作業。
つらく、単調な仕事だったという。
吉川さん自身も若い頃は一日中、中古自動車を解体。
部品の値段設定のため、ゴムタイヤの溝の深さや劣化具合を目視で確認していた。
自動車工場を見学する機会が多かった吉川さんが考えたのが、「生産工場のように、自動化できる工程はないか」。
だが、自動車部品はメーカーによって寸法や形などが異なり、一律の自動化は困難だった。
そこで、構造が同じタイヤに目を付けた。
開発に2年をかけた自信作。
業務の効率化が飛躍的に進んだ。
ロボチェンジャー導入のメリットは自動化にとどまらない。
ゴムタイヤを外す際にロボットのカメラとセンサーが溝の深さやタイヤの状態を把握し、数段階に分けて評価する。
目視に代わって機械が調べることで客観性が増し、販売後のクレームの数は格段に減ったという。
もう一つ取り組んだのが、情報管理システム「TAPRAS(タプラス)」の開発だ。
数十種類に及ぶ自動車部品の在庫数やメーカー、部品の状態を、このシステムで一括管理する。
中古部品にはバーコードが一つずつ取り付けられ、タブレット端末でバーコードを読み込むと、「TAPRAS」に登録される仕組み。
これらの情報はシーパーツと契約した顧客も直接見られる。
顧客は、中古車部品の情報をリアルタイムで確認し、購入することができる。
同社が、自動車部品リサイクル事業に力を入れ始めたのは1997年。
後発組だったため、海外にも積極的に販路を求めた。
そこで一役買ったのが「TAPRAS」。
販売先は今や、ロシアや中東のドバイなど海外の15社が中心。
国産車や国産の部品は海外で高い人気を誇る。
オンライン決済なので、発注や請求書の発行に係る時間も従来の7分の1程度に短縮できた。
自動車業界は日進月歩。
電気自動車や自動運転技術が進む一方、国内では若者の車離れも進む。
吉川さんは「ITをさらに取り込み、チャレンジを続けたい。100年続く企業を目指す」と話している。 |
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