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報道記録
報道年月日 2010/01/06
報道機関名 中国新聞
会員名 ジャパンファインスチール
タイトル 太陽電池用シリコン  切断3倍高速化  新ワイヤ開発
報道記録の内容  スチールワイヤ製造のジャパンファインスチール(山陽小野田市)は、従来の約3倍の加工速度で太陽電池原料のシリコンを切断できるダイヤモンド付着式ワイヤを開発した。今春に量産化する方針。太陽電池の需要増で生産効率の向上が求められる中、シリコンスライスメーカーに売り込む。

 新型ワイヤは直径約0.12ミリ。同社の主力製品である鉄製ワイヤの表面に硬度が高いダイヤモンド粒を付着させ、切れ味を高めることで加工速度を上げた。

 太陽電池は太陽光パネル向けの需要が増えて価格競争が激化しており、生産効率の向上を急ぐスライスメーカーに売り込む。さらにワイヤの硬度を高めたことで、これまで切断行程に必要だった研磨用の溶液を使わずに済む点もアピールする。溶液は油分を大量に含むため、環境負荷を抑えられるという。

 工作機械製造のトーヨーエイテック(広島市南区)の協力を得て開発し、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助金2億円を活用した。既に国内外のスライスメーカー6社に試験的に出荷している。

 1日当たり長さ約22万キロ分のワイヤを製造しているジャパンファインスチールでは、太陽電池製造向けワイヤの比率が高まっており、現在は約8割を占めている。同社は「ワイヤの技術革新をさらに進めたい」としている。

関連URL

(1)ジャパンファインスチールHP(別ウィンドウ)

 
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