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報道年月日 |
2019/10/28 |
報道機関名 |
朝日新聞 |
会員名 |
カワノ工業(株) |
タイトル |
排水や防音、機能性コンクリ 工法を工夫、脱「現場打ち」 カワノ工業 |
報道記録の内容 |
建築に欠かせない基礎部分や柱、はり、道路の側溝・・・。
カワノ工業(柳井市)は、生活を支えるコンクリート製品をつくっている。
建設現場の人手不足など、時代の変化に応じて生じるさまざまなニーズに、確かな技術力で応える。
田布施町内の工場内。
側溝に使う高さ30センチほどのU字型コンクリートブロックがずらりと並ぶ。
同じように見えるが、一つひとつ形や深さが微妙に違う。
「時代とともに、形も機能も求められるものが変わる」と河野和明社長(49)。
ゲリラ豪雨に対応するため排水機能が高い構造のものや、水の流れる音が聞こえにくい防音機能を備えたものなど、数十種類に及ぶ側溝用ブロックは主力製品の一つ。
40年間でつくった製品をつなぎ合わせると、長さは3千キロに達するという。
山口県からモンゴルやフィリピンへの距離とほぼ同じだ。
多品種の製造に力を入れるのは、縮小傾向にある業界で生き残りを図るためという。
道路工事が盛んに行われた1990年代に比べると、コンクリート製品の出荷量は5割ほど減っている。
大型の公共工事が少なくなる中で自社製品を採用してもらうために、さまざまな機能をつけて付加価値を高めてきた。
建設現場で使われるコンクリート製の柱やはりの製造にも力を入れる。
河野社長によると、建築資材用のコンクリートは現場で型をつくって生コンクリートを流し込む「現場打ち」が主流だった。
職人による高い技術力が求められるが、近年は人手不足で安定した品質を維持するのが難しくなっているという。
そこで、工場で柱やはりをつくり、現場で組み立てる「プレキャスト工法」の需要が増えている。
金属製の型枠に生コンを流し込み、工場内で乾燥させる。
柱やはりの接続部分にボルトの役割を果たす「継ぎ手」を差し込む穴を開け、現場ですぐに組み立てられるようにする。
プレキャスト工法は、天候に左右されないため工期も短縮できるという。
カワノ工業の柱やはりを使って岩国市内で小中一貫校を建てている建築会社の社員は「少ない人数で、かつ現場打ちの倍の速さで工事が進む」と話す。
河野社長は「柱やはりを工場でつくっているのは県内では数少ない」と胸を張る。
工場長の斉藤康治さん(45)は「現場で使われているのをみると、自慢したくなる。どんな小さな部品一つでも足りなければ受け取ってもらえない。常に緊張感がある」と語る。
今年で創業86年。
従業員の9割以上を県内から採用するなど、地元の雇用の場としても存在感を示す。
河野社長は「長く続けることには価値がある。品質にこだわり、地域のために責任あるし度とをしていきたい」と語った。 |
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