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報道記録
報道年月日 2021/01/28
報道機関名 朝日新聞
会員名 東ソー、和泉産業、周南市
タイトル 街路樹の選定枝など バイオ燃料化へ協定 周南市が民間2社と
報道記録の内容 剪定された街路樹の枝や公園の伐採した木を、バイオマス燃料として有効活用する試みが、新年度から周南市で始まる。剪定枝や伐採木をチップ化し、市内の総合化学メーカーで自家発電所の燃料として使ってもらう。27日には実現に向けた協定の締結式が市役所であった。
協定を結んだのは、周南市、東ソー南陽事業所、東ソーのグループ会社で木質バイオマスチップを製造する和泉産業の3者。周南市が、街路や公園などで選定・伐採した樹木を約3カ月乾燥させたあと、和泉産業に販売。和泉産業は、同市戸田にある周南バイオマスセンターで木質チップにして、東ソー南陽事業所に販売し、東ソーはチップを自家発電所で使う。
市によると、現在、剪定枝や伐採木はチップ化して、肥料としてイベントで配ったり、公園に植樹する際に土壌改良材として使ったりしている。新年度からは和泉産業に年間で最大100トン程度を提供できる見込みという。
締結式には藤井律子市長らが出席。出力約80万キロワットの自家発電能力がある東ソー南陽事業所の田代克志所長は、「多くの化学製品を作り出すために必要とされる重要な設備が自家発電設備」と説明。さまざまな形で取り組んできた二酸化炭素(CO2)の削減について、「環境に優しい企業として積極的に展開していきたい」と述べた。
年間1万トンのチップを製造している和泉産業の和泉貴信社長は「低炭素社会の実現、限りある資源の有効活用が求められる現代社会で、本協定は効果的な取り組みの第一歩になる」と語った。
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