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報道年月日 |
2021/05/20 |
報道機関名 |
日本経済新聞 |
会員名 |
マツダ |
タイトル |
3Dカメラ マツダの「目」に |
報道記録の内容 |
画像処理システムのYOODS(ユーズ、山口市)が開発した産業用ロボット向け3次元計測(3D)カメラがマツダのエンジン工場で採用された。産業用ロボットに、目に相当するカメラ(視覚センサー)を取り付け、状況に応じた動きをさせる試みは広がりつつあるが、実際の生産ラインへの導入はあまり進んでいない。ユーズの原田寛社長はこれを契機に自動車工場などでの導入が広がることを期待する。
マツダの向上ではパレット(荷台)に井桁状に積まれたクランクシャフトを降ろす作業をするロボットにユーズの3Dカメラ「YCAM3D」を搭載。以前の2次元画像のカメラは対象物(ワーク)までの正確な距離や荷崩れによる傾きの把握が難しく、つかみ損ねが頻繁に発生、そのたびに作業が中断していた。ユーズの3Dカメラ搭載後は、つかみミスの発生が従来の100分の1以下に減ったという。この実績を踏まえ、マツダは近く他の工程にも導入する方向で検討している。
産業用ロボットは従来、大量生産工場で全く同じ動作を繰り返す工程に導入されてきた。ロボットはワークの位置ずれには対処できず、ワークを固定する治具や向きをそろえるパーツフィーダ―を導入したり、手作業で向きをそろえたりする必要があった。3Dカメラでワークの位置・姿勢を把握し作業できるようになれば、周辺設備を効率化でき、多品種少量生産や小規模工場にもロボットの導入が広がるとみられている。
ただ、これまでの3Dカメラは工場の天井などに設置する方式が主流で、高性能のカメラが必要になり、設置スペースやコスト面から実際の生産ラインへの導入は限られていた。ユーズの3Dカメラは小型・軽量・低価格で、既存のロボットアームにも搭載できるため導入しやすい。マツダの工場でも古いロボットを改造して搭載した。ユーズの3Dカメラは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で開発し、2019年4月に発売した。同年秋には3Dカメラからのデータを基にロボットの動きを制御するソフトウェア「VT」も発売した。これまでに販売した3Dカメラは約70台。大半は試験用として購入されており、多くの企業は3Dカメラ搭載のロボットを工場でどのように活用するか模索中とみられる。
3Dカメラを導入する工程として、乱雑に置かれたワークのピッキング(ばら積みピッキング)のロボット化に取り組む企業が多いが、ユーズは生産ラインの自動化に重点を置く。原田社長は「ばら積みピッキングはロボットとカメラだけでは解決が難しい。それよりも(ワークの位置が決まらないのでロボットが使えず)人が重い部分を運んでいる組み立て工程や鋳物部品のバリ取り工程などへの導入を目指す」と話している。
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