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報道年月日 |
2021/06/02 |
報道機関名 |
中国新聞 |
会員名 |
戸田工業 |
タイトル |
有害物質吸着剤開発へ 戸田工と日本国土開発 初の協業 |
報道記録の内容 |
化学素材メーカーの戸田工業(広島市南区)は1日、中堅ゼネコンの日本国土開発(東京)と、水分中の有害物質を取り除く吸着剤の共同開発で合意したと発表した。同社との協業は初。安全な飲み水を調達できない世界各地の需要を見込み、性能の向上や量産技術の確立で連携する。
「機能性吸着剤」と呼ばれる、マグネシウムとアルミニウムの複合材を開発する。日本国土開発が手掛ける粉末状の吸着剤を基に成分や加工法を研究し、地下水や土壌から有害物質を除去する効果を高める。戸田工業は似た製品を製造してきたノウハウがあり、大量生産する技術を追求する。
開発する吸着剤は分解せず、土壌に溶け出さない特長がある。日本国土開発は昨年12月、バングラデシュの農村テオタに水処理プラントを設置。井戸水をくみ上げて吸着剤を入れたタンクを通し、ヒ素を取り除く実験を始めた。両社は開発した製品を現地で試して事業の可能性を探り、将来的には土壌改良などの用途も含めた展開を目指す。
戸田工業は「安全な飲み水を利用できない問題を解決したい」、日本国土開発は「量産技術は自社にない。協力を得て安全な水を届ける」とする。
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