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報道記録
報道年月日 2021/06/18
報道機関名 宇部日報
会員名 宇部市
タイトル 利用定着、10年間で2.5倍 前年度56.13トンを再利用
報道記録の内容  宇部市がふれあいセンターなど31カ所に設置している古着・古布の回収ボックス。吸水性のある衣類などを工業用雑巾(ウエス)にリサイクルする事業で、2011年から運用されている。衣替え前後の4~6月、9~11月にかけては特に利用が多く、事業開始当初と比較して回収量は約2.5倍に増えており、市民のリサイクル意識向上にも一役買っている。
 事業は11年に26カ所に回収ボックスを設置してスタート。13年に多世代ふれあいセンターなど4カ所、15年には厚南市民センターに設置した。初年度の回収量は22.79トンだったが、14年度には最多の61トンまで増加。16年度には45.40トンまで落ち込んだが、各ふれあいセンターでの回収量(キロ)×5円が地域の収入となる奨励金制度を導入した19年度には58.64トン、20年度は56.13トンと、再び増加傾向にある。
 開館時間内であればいつでも出せるのは市民にとって大きなメリット。月1回の燃やせるごみでは焼却処分となり二酸化炭素排出量の増加にもつながる。ウエスへの加工はセルプ藤山が行っており、障害者の就労機会の提供にもなる。SDGs(持続可能な開発目標)の観点から、市は回収ボックス活用の周知をより進めていく考え。
課題は、リサイクルに適さないニット製品や布団なども一緒に持ち込まれる点。回収ボックスには、リサイクルができないものは図示してあるが、浸透しきれていないのが実情という。
 市廃棄物対策課は「吸水性があれば綿でも化学繊維でも加工できるが、A4以上の大きさは必要。洗濯を済ませて汚れを落とした上で、回収ボックスに入れてもらえると、無駄なくリサイクルできる」と呼び掛けている。




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