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報道年月日 |
2021/08/03 |
報道機関名 |
宇部日報 |
会員名 |
田辺三菱製薬工場 |
タイトル |
田辺三菱製薬 市内に開発・研究拠点移転 |
報道記録の内容 |
田辺三菱製薬(上野裕明社長、本社大阪市)は、山陽小野田市の田辺三菱製薬工場小野田工場内に新薬の開発・研究拠点となる研究棟を新設した。2日、同棟で完工式が行われ、関係者20人が完成を祝うとともに稼働後の安全を祈願した。エントランスホールを飾る市内在住のガラス作家、西川慎さんの作品もお披露目された。
医薬品の製造や品質を支える統合的な研究機能を持つ大阪市内の研究施設を移転する形で、10月1日の稼働を予定。同工場の生産機能と連携、融合した「モノづくり集合体」として、効率的に高品質な医薬品の安定供給を目指す。
鉄筋コンクリート造りの6階建てで、延べ床面積は約9900平方メートル。総工費は約40億円。県や市では、数十人規模という従業員の増加、研究棟の維持管理などによる経済効果、山口東京理科大との連携強化にも期待を寄せている。
上野社長は「医薬品の種類が多様化し、新たなタイプの医薬品に対応する製品化技術や製造技術の開発が課題となっている。研究棟の建設で製品化の研究機能と工場の製造機能を融合させ、より早く新薬を届けるためのものづくりのイノベーションを創出していく」とあいさつした。
西川さんの作品は制作に約1年を費やした縦3メートル、横8メートルの大作。「瑠璃波紋」と題し、5センチ四方のガラスパーツ約1万個を使って五つの波紋を表現した。この研究棟から世界中(五大陸)に広がるさまをイメージしたという。
お披露目では、田辺三菱製薬の上野社長と川島一剛常務、田辺三菱製薬工場の鈴木彰社長、西川さんが序幕。西川さんには上野社長から感謝状が贈られた。
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