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報道年月日 |
2021/09/01 |
報道機関名 |
中国新聞 |
会員名 |
マツダ、ダイキョーニシカワ |
タイトル |
MBD普及へ連携強化 コンピューターで設計・評価 マツダと部品会社 |
報道記録の内容 |
マツダと地場の部品メーカーが、コンピューターで設計や評価をする「モデルベース開発(MBD)」の活用で連携を強めている。机上の検証を徹底し、多大な時間とコストが必要な試作の削減を図る。MBDに強みを持つマツダは連携で実績を上げ、高度なデジタル技術を使える「仲間」を地域に増やしたい考えだ。
マフラーなど排気系部品を作るヒロテック(広島市佐伯区)は、マツダと共同でMBDによる排気音のメカニズム解明に取り組んでいる。狙い通りの音を出そうと、排ガスの気流を仮想空間で再現。シミュレーションを重ね、エンジンの燃焼や振動の影響を調べる。数式などにまとめた成果の「モデル」はマツダと共有し、精度を磨いている。
データが膨大なため、ひろしまデジタルイノベーションセンター(東広島市)のスーパーコンピューターを利用。スパコンを自前で持つマツダにも開発者を常駐させている。
マツダとは2018年に共同研究を始めた。30年余り前から独自にデジタル活用をしていたが音の調整が難しく、試作を繰り返していた。性能解析課の坂本博之課長は「理想の音を低コストで実現するノウハウを身に付ける」と意気込む。樹脂部品製造のダイキョーニシカワ(同)は、インパネの安全性の評価にMBDを使う。事故などの衝撃で加わる力を、周辺の部品との関係だけでなく車全体で把握する試みを始めた。溶かした樹脂が固まった後に変形する仕組みも探る。
22年度からマツダ向けの開発で本格的に活用する方針。MBD推進グループの山田武史マネージャーは「自社の技術を提案する上で、非常に大きな武器となる」と見通す。
MBDは活用する部品メーカーが多いほど効率化を期待できる。マツダは、広島大などとつくるひろしま自動車産学官連携推進会議(ひろ自連)で16年にMBDの研修を開始。19年までに約3500人を教えている。電動化など負担の大きい開発が増える中、具体的な利点を地域に示して活用の輪を広げる狙いがある。
ひろ自連の運営企画委員長でマツダR&D技術管理本部の前田剛亨主査は「サプライヤーから『仕事がどう変革するのか』などの戸惑いも聞く。まず実践例をつくりたい」と話す。
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