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報道記録
報道年月日 2010/06/04
報道機関名 中国新聞
会員名 戸田工業
タイトル 小野田に新工場
報道記録の内容  磁性粉末など製造の戸田工業(大竹市)は来夏までに、リチウムイオン電池向け正極材の新工場を小野田事業所(山陽小野田市)に建設する。電気自動車(EV)用の需要が伸びているニッケル系の正極材を生産する。北九州市でも生産を増強する。ニッケル系の年産能力を現在の2倍の3300?に高める。

 小野田事業所の新工場の年産能力は、ニッケル系800?を見込む。敷地内に新たな工場棟を建て、来夏までの生産開始を目指す。投資額は十数億円。

 同社が持つもう1カ所の正極材の製造拠点である子会社の戸田マテリアル北九州工場(北九州市)でも、ラインを増設中。今秋までにニッケル系の年産能力を現行より800?増やし2500?にする。投資額は約10億円。
 戸田工業によると、ニッケル系正極材はこれまで主力としていたコバルト系に比べて安価なのが強み。EVの開発が世界的に進む中、国内外の自動車用電池メーカーへのニッケル系正極材の供給が追いつかない状況という。

 同社は今後、比較的競合が少なく利益率が高いEV向けを正極材事業の主軸とする。これまで主力だったパソコン向けは価格競争が激化したため、昨年度末で販売を終了した。

 ニッケル系より安価で、作夏から小野田事業所で量産しているマンガン系正極材も同時に生産能力を高める。今夏までに年産1500?とし、ニッケル系と合わせ、2012年度内に国内で正極材の年産能力を計5千?規模まで引き上げる。
 
 同社は米ミシガン州でも来春、年産千数百?(当初)のニッケル系の正極材工場を稼働させる。市場が急成長しているEV向けの増産を国内外で急ぐという。
関連URL

(1)戸田工業HP(別ウィンドウ)

 
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