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報道年月日 |
2021/12/18 |
報道機関名 |
日本経済新聞 |
会員名 |
田辺三菱製薬 |
タイトル |
植物由来のコロナワクチン 田辺三菱、カナダで申請 |
報道記録の内容 |
田辺三菱製薬は17日、カナダの子会社メディカゴが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、カナダで承認申請したと発表した。認められれば、世界初の植物由来の新型コロナワクチンとなり、2022年3月までの供給開始を目指す。日本でも22年3月の承認申請を目指し臨床試験(治験)を進めている。
新たな変異株「オミクロン型」に対する効果を検証するため、抗体反応を確認する試験を実施する方針も明らかにした。開発品や「メッセンジャーRNA」タイプのワクチンなどの既接種者を対象にした追加接種向けの治験を検討している。小児を対象にした治験も22年内に始める。
承認申請したのは「ウイルス様粒子(VLP)」タイプのワクチン。植物にウイルスの遺伝子を組み込み、葉からウイルスの形を模した粒子を抽出する。
米ファイザーなどのメッセンジャーRNAタイプのワクチンに比べ、生産コストを抑えられると見込む。生育の速いタバコ属の植物を使うため、5~8週間で効率的に生産できる。
セ氏2~8度と冷蔵での保存や流通が可能で、カナダ政府とは最大7600万回分を供給する契約を結んでいる。24年までにカナダと米国で計年10億回分の生産能力を確保する計画だ。
米国や英国、世界保健機関(WHO)にも数カ月以内に承認を申請する。日本では最終治験の中間解析のデータと10月から実施中の国内治験の結果を踏まえ、22年3月にも承認申請する。
カナダや米国など6カ国で実施中の最終段階の治験の中間解析では、プラセボ(偽薬)との比較で71%の発症予防効果があった。重篤な副作用も確認されず、2回目接種後の軽度の発熱頻度は1割に満たなかった。
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関連URL |
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