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報道記録
報道年月日 2022/01/22
報道機関名 山口新聞
会員名 エネオス
タイトル 合成燃料「実現早めたい」エネルギー安全保障向上に貢献も
報道記録の内容  ENEOSホールディングスの大田勝幸社長は共同通信のインタビューに応じ、水素からつくる合成燃料の開発を加速し、実用化を急ぐ考えをしました。水素と二酸化炭素(CO2)が原料の合成燃料は、脱炭素につながる次世代エネルギーと目されており、大田氏は「ニーズが高く、リソースを集中して実現を早めたい」と話した。
 合成燃料はガソリンと同様、自動車や航空機の燃料などとして使える。火力発電などから出るCO2を回収・再利用することで排出量は実質ゼロと見なされる。自動車メーカーや、既存のインフラをそのまま使える給油所の期待が高いという。
 大田氏は合成燃料の実用化に関し「最初にやるべきは(航空機の)ジェット燃料だ」と話す。自動車はガソリン車から電気自動車(EV)への移行が進む一方、重量が大きい航空機は電気の活用が難しいためだ。
 また、合成燃料は化学製品の原料にもなると指摘。生産体制が整えば、既存のインフラを使って石油同様に備蓄や輸送が容易にでき、有事に備えエネルギー安全保障の向上に貢献できるとした。
 課題は、製造技術の開発と、原料となる水素を安価に安定して調達できる体制づくりで、ハードルは高い。
 将来は、再生可能エネルギー由来の電気で水を分解して水素を製造することを目指す。ただ、当面は石炭などの化石燃料から水素をつくり、製造時に発生するCO2を地中に埋めるなどの「CCUS技術」で処理する考え。大田氏は「一挙に脱炭素はできない。やれることから取り組んでCO2を減らすことが必要だ」と強調した。

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