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報道年月日 |
2022/02/05 |
報道機関名 |
日本経済新聞 |
会員名 |
日本製紙 |
タイトル |
高効率のCO2回収装置 日本製紙 バイオマス発電向け |
報道記録の内容 |
日本製紙がバイオマス発電所に適した高効率の二酸化炭素(CO2)回収装置を国内企業と共同で開発する。
北海道でCO2の地下貯留と組み合わせて2030年の導入を検討する。バイオマス発電所はCO2排出量が実質ゼロとみなされるため、実現すればCO2を減らす発電所となる。
バイオマス発電は木材などを燃料に電気を生み出す。発生したCO2は植物が成長時に吸収したCO2と相殺するとみなすため、CO2排出量は実質ゼロとされる。そこから排出量の一部を回収して貯蔵できれば、大気中のCO2を減らせる「ネガティブ・エミッション(負の排出)」となる。
日本製紙はバイオマス発電ボイラー最大手のタクマと組み、CO2回収装置の実証試験を23年度にも始める。
CO2を化合物「アミン」に吸着させたのち、加熱して分離する。タクマはアミンを溶かす溶媒に一般的な水を使わない。100度以下でも効率的に分離でき、1トンのCO2を分離するのに必要な熱量を1.5ギガ(ギガは10億)ジュールと従来比半減をめざす。
分離・回収に必要な熱量を減らした分を発電に振り向けられ、回収装置をつけても発電効率の低下を抑えて採算も取りやすくなる。木材は水分を含むため燃やす際に余計な熱が必要となり、発電効率は石炭火力の半分程度にとどまる。さらに一般的にバイオマス発電所の能力は石炭火力よりも小さい。
水を溶媒とするアミン溶液を使う大型の火力発電所向けの回収装置をつけると発電効率が下がるため、採算を改善する必要があった。
開発した装置は日本製紙と双日の共同出資会社が運営する北海道苫小牧市の勇払バイオマス発電所への導入を念頭に置く。同発電所は23年稼働を予定し、近くには実証実験を済ませたCO2の地下貯蔵施設がある。発電所や回収装置を組み合わせればCO2を減らせる発電所となる。
勇払バイオマス発電所は国内最大級の出力75メガワットを計画する。タクマと共同で23年までに実用化への課題を調査し、その後の事業展開を検討するという。 |
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