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報道記録
報道年月日 2022/02/17
報道機関名 朝日新聞、中国新聞
会員名 徳山高専
タイトル 市支所跡地利用法・港に橋 徳山高専生ら研究成果提案
報道記録の内容  【朝日新聞】
 徳山高専の学生たちが4日、地域の課題について研究した成果を発表した。2つのグループが、移転が決まっている鹿野総合支所の跡地利用と、徳山下松港に橋を架けるプロジェクトをそれぞれ提案した。
市が観光交流拠点の整備を計画する鹿野総合支所の跡地の利用については、環境建設工学先行2年の西村紗磋さん、副田協汰さん、大上喬之と1年の6人が発表。鹿野に通い住民から話を聞いて研究をまとめた。
 新たな施設は観光客、子どもとその家族、住民が利用すると想定し、カフェや広場などの機能をもつドーム構造を設計。分散型ホテルを意味する「アルベルゴ・ディフーゾ」の発想をもとに、観光客らの宿泊先に空き家を活用する手法を取り入れ、新施設にはその受付を設けた。
 徳山下松港の橋は港湾の両側を結ぶ。コンビナートからの大型トラックが市街地を通らないようにするのが目的で、ルートや工法、建設費などを提案した。

 【中国新聞】
 徳山下松港に巨大な橋を架ける壮大な構想を、徳山高専の学生たちが5年がかりで練り上げた。地元の経済界の求めで始まった研究を代々の学生が引き継いだ集大成。市街地を通る大型トラックを減らし、観光資源にもなると提案している。
 環境建設工学専攻の2年生が2017年度から毎年、会場ルートや海底トンネルなどを考え、後輩が計画を進化させてきた。「完結編」と名付けた21年度の研究では5人の学生が周南コンビナートを囲むように延びる全長約4.4キロの橋の構造を選んだ。
 下関市の角島大橋などを参考にしつつ大型貨物船の航行を妨げず、緊急輸送道路にも使えるという条件を満たす設計にした。総工費の想定は922億円と巨額だが「過去の提案よりも説得力がある数字を算出できた」と結んだ。
 周南市内では国道2号の渋滞や大型トラックが市街地に多いことが課題となっている。徳山商工会議所などが県などに対策を要望するため高専に研究を依頼していた。「若者に夢を描いてほしい」と、多くの地元企業が資金も提供した。
 同校であった成果発表会を終えた中村智哉さんは「先輩の成果を上回るのが難しかったが、実現性にこだわって新しい提案ができた」と胸を張った。


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