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報道年月日 |
2022/03/23 |
報道機関名 |
朝日新聞 |
会員名 |
脱プラ |
タイトル |
消えゆく使い捨てプラ 来月新制度 コンビニなど対応 |
報道記録の内容 |
コンビニやスーパーでもらえるスプーンやフォーク、宿泊施設のアメニティーからプラスチック素材がなくなりつつある。4月から使い捨てプラ製品の削減を目指す新しい制度が始まるからだ。代わりの素材に切り替えたり、配るのをやめたりと、各社が対応を急いでいる。
コンビニ最大手のセブンイレブンは4月から、植物由来の素材を約3割配合したプラ製のスプーンやフォークに切り替える。ローソンは、東京と大阪の一部店舗で木製スプーンを採用する。従来のプラ製も扱うが、持ち手部分に穴を開けてプラスチックの使用量を減らす。
削減策の一つにレジ袋のような有料化もあるが、各社は導入に慎重だ。コンビニ関係者は「客足が他社に移り、売り上げに影響するおそれがある」と話す。
スーパー大手ライフの広報担当者は「有料化は、利用客へのサービスや利便性を損なうため予定はない」と話し、導入を否定する。同社は4月からプラ製のストローとスプーンを紙製と木製にそれぞれ切り替える。
素材を切り替えたうえで有料化するケースもある。小売り大手のイオングループで、東京や神奈川でオーガニックスーパーを展開する「ビオセボン」だ。3月からはストローは紙製にし、フォークやスプーンなどの素材は100%植物由来に切り替えた。全27店のレジで一律5.5円(税込み)で販売している。もともと有機の野菜や加工品を中心に扱っており、「利用客と環境配慮への意識が共有できていることが大きい」とみる。年間のプラ削減率は約14%を見込む。
こうしたなか、ファミリーマートでは将来的にフォークと先割れスプーンの配布をやめることを決めた。「有料化に代わる方法として、一歩踏み込んだ形で削減に取り組みたかった」(広報)。店内で飲食する客には割りばしや店内で販売する「マイカトラリー」の利用を促す考えだ。
歯ブラシなどのアメニティーグッズを、宿泊客に無料で配ってきたホテルや旅館も対応を急ぐ。
琵琶湖畔の琵琶湖ホテルは4月から客室にプラ製の使い捨てアメニティーを置くのをやめる。代わりに持ち手が竹製の歯ブラシや、木製のヘアブラシやひげそりを希望者に有料で売り出す。前田義和総支配人は「環境への影響を無視して営業すれば、お客さまから選ばれない時代になる」という。阪急阪神ホテルズも4月から、直営18ホテルの客室にプラ製の歯ブラシ、ヘアブラシ、カミソリを置くのをやめ、希望者にフロントで手渡したり、フロント横の棚からとってもらったりする。
特別な宿泊プランを用意するホテルもある。箱根仙石原プリンスホテルでは今年3月末まで、「プラスチック製アメニティー削減宿泊プラン」を販売中。客室に歯ブラシなどはおかず、浮いた資金の一部を箱根の自然景観や歴史的文化遺産を守る事業に寄付する。客室にペットボトルの設置をやめるなど、脱プラを進めてきた星野リゾートの星野佳路代表は「自分の歯ブラシを持ってきていただけるようお願いするなど、お客さまの変化を促す発想も大事だと思う」と話す。
ただ、中小規模の宿泊業者では対応が分かれそうだ。和歌山県白浜町の温泉旅館「湯処むろべ」では、昨秋から客室に置くのはタオル、バスタオル、歯ブラシの3つに減らした。フロント近くに「アメニティBAR」を設置、メイク落としなど約20種類をそろえ、宿泊者は3点まで無料で使えるようにした。
一方、滋賀県のビジネスホテル経営者は「アメニティーは質が悪かったり置かなかったりすると、不満要因になる。様子見の状況だ」と打ち明けた。
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