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報道記録
報道年月日 2010/11/22
報道機関名 山口新聞
会員名 東洋鋼鈑
タイトル ダクトで太陽光運ぶ 銀鏡めっき技術で実現
報道記録の内容  「うわぁ明るい」「これなら本も読めるね」−。今月6日、下松市東豊井の東洋鋼鈑下松事業所で行われた開放デー。大勢の家族連れらでにぎわう中、東洋鋼鈑グループの製品などを紹介するショールームからこんな声が聞こえてきた。窓のない部屋にも太陽から降り注いだ自然の光を届ける光ダクトシステム「どこでも光窓」の体験コーナーだ。

 「どこでも光窓」は、空調用と同じ形状のダクトの内側を鏡面にすることで、採光部から取り入れた太陽光を何度も反射させて室内に運ぶというシンプルな仕組み。同様の製品は他社も手掛けているが純国産は東洋鋼鈑だけ。研究開発、生産ともに下松で行われ、まさに地元生まれのエコ製品といえる。

 もともと光ダクトシステム自体は他社が開発した製品。反射材料に海外のアルミ素材を使用していたのに対し、2006年に東洋鋼鈑が「ぜひ自社で国産のものを作ろう」と思い立ったことが「どこでも光窓」誕生のきっかけとなった。鉄板で作ることでコスト低減や成型のしやすさを図り、量産化につなげる狙いがそこにはあった。営業担当の建装部の田村洋二さん(32)は「環境への意識が今後高まり、将来的にヒットするだろうという勘が働いた」と振り返る。

 使用する材料や手法は幅広く検討して良い−としてスタートしたプロジェクトだったが、間もなく東洋鋼鈑が得意とする「鉄」と「めっき」の分野で研究開発する方向に定まった。さらに一番反射しやすい金属である銀に着目し、銀めっき処理での検討が始まった。しかし、実用化に最低限必要とされる反射率95%達成に向けては試行錯誤の連続だった。

 銀イオンの水溶液や還元液の濃度や吹き付け量、厚みをさまざま変えながら何度もテストを繰り返し、世界初という金属板への銀鏡めっき処理技術の確立に成功した。

 07年7月に製造ラインを立ち上げ、4カ月後の11月に販売開始という時間的な目標もクリア。生産に携わる薄板・めっき工場めっき技術グループの泉孝平さん(34)は「鏡面すぎて、汚れが少しでもあるとすごく目立つ。ほこりなどが付着しないよう苦労している」としながらも「立ち上げ当初からかかわることができた。こんな経験のできる人はなかなかいない」と笑みを浮かべる。

 「どこでも光窓」は、窓が設置できないような建物中心部や地下室、中廊下などの場所にも自然光を届けることで電気料金や二酸化炭素排出量の削減に貢献するだけでない。1日の天気や太陽の動き、雲の流れ、四季など屋外の変化を室内にいながら感じられるという快適さも大きな特徴の一つだ。放光部のデザインを工夫することで、室内空間の意匠性を高めるのにも一役買う。

 原板のダクト状加工や建設現場への施工、営業などを担当するのはグループ会社のKYテクノロジー(下松市)。製造から設計、施工までグループ内で一貫して行うため品質的な安定性が高いうえ、運搬や組み立ての容易さにより工期短縮やコストダウンが図れるのが強みだ。同社の三畑光一営業主任(39)は「建設業界全体の冷え込みが続く割には問い合わせが多く、年々増えてきている」と手応えを感じる。

 「どこでも光窓」はこれまでに商業施設や事務所ビル、小学校、一戸建て住宅で採用されているが、認知度は決して高くはないのが現状。「『日中は自然光、夜は人工照明で』という、自然の力を利用した建物が標準になっていけば」−。田村さんたちの願いだ。 
関連URL

(1)東洋鋼鈑HP(別ウィンドウ)

 
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