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報道記録
報道年月日 2007/09/20
報道機関名 山口新聞
会員名 日立建設
タイトル ストップ・ザ・地球温暖化(19) 日立建設
報道記録の内容 [山口新聞特集]ストップ・ザ・地球温暖化
やまぐちエコ市場の挑戦(No19 日立建設)

 コケ活用 壁面・屋上緑化 課題クリアし「都市冷やす」

 二酸化炭素など温室効果ガス排出の削減義務が来年1月からスタートするのを控え、バイオマス発電、エコ舗装、水素ロータリー車など地球温暖化防止につながる商品やシステムの開発、屋上緑化など企業内での省エネ・温暖化対策が活発化している。山口県が開設したリサイクル関連企業のウェブサイト「やまぐちエコ市場」に参加する企業を中心に、その取り組みを紹介する。

 都市の平均気温は、この百年で2−3度上昇している。その1割程度が地球温暖化、残りは都市化の影響といわれる。このヒートアイランド現象に効果があると、最近注目されるのが都市の「緑化」だ。

 4億年前の太古の昔、海から地上に上がった最初の植物とされるコケ。二酸化炭素が現代の20倍といわれる過酷な環境を生き延びた強靭(きょうじん)な生命力を持つ。宇部市の日立建設(田上實社長)は、そのコケ植物を活用した壁面や屋上緑化で、「都市を冷やす」試みに挑戦している。

 屋上緑化の問題点は、植物を育てる土壌が重くなり、建築物の構造強度が要求されることにある。コケは他の植物と異なって発達した根を持たない植物。根を張らないことで土壌を必要とせず、軽量化できるほか、空気中の水分と太陽光があれば成育するため、メンテナンスが不要という利点がある。そこに着目した同社は2004年12月に山口大工学部と共同研究をスタートさせた。

 では、コケを栽培する基盤を何にするか。則近慶一・取締役技術部長によると、同社が自治体から収集してリサイクルしているガラス廃材を細かく砕いて樹脂結合することを考案し、四季を通してのコンクリート表面への温度の低減効果や保水能力などを調べる実験を重ねた。

 その結果、正午から午後3時までの日照時間帯の温度低減はおよそ、春季でマイナス7度、夏季でマイナス9度、秋季でマイナス3度、冬季でマイナス3度。保水能力もコケが水分蒸発を抑える効果があるとのデータが得られた。

 緑化に最適なコケは何を使うか。日本国内に2500種類ほど分布する中から「スナゴケ」を選んだ。スナゴケは日当たりの良い場所に成育し、乾燥に強く寒暖にも左右されない。基盤に土は不要で砂や石、ガラスなど無機質で育つ性質を備える。同社はガラスだけでなく、くずゴムや廃プラスチックを基盤にした壁面・屋上緑化商品を開発し、売り込みを図っている。

 田上社長は「コケを使った緑化商品はビジネスモデルの一つとして取り組んでいるが、これに産業廃棄物を再資源化した素材を活用することで、循環型社会の構築にも貢献できると考えている」と話す。

【日立建設の会社概要】
 1920(大正9)年創業、48年に株式会社化。土木・建築・舗装工事業が主業務ながら、93年から産業廃棄物のリサイクルに取り組み、アスファルト殻、コンクリート殻の100%、廃ガラス瓶の96.5%の再資源化率を評価され、今年3月、「高再資源化率(リサイクル)達成事業所」として山口県エコ・ファクトリーに認定された。本社は宇部市妻崎開作。県内外に支店や工場など10拠点。資本金3600万円。従業員約130人。
関連URL

(1)山口新聞HP(別ウィンドウ)

(2)日立建設HP(別ウィンドウ)

 
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