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報道年月日 |
2012/05/01 |
報道機関名 |
読売新聞 |
会員名 |
岩国ウッドパワー 岩国発電所所長 飯森浩一 |
タイトル |
ホットボイス 間伐材で発電 林業再生へ |
報道記録の内容 |
木材や農作物の残りかすなどを燃やしたり、ガス化したりして電気を生み出すバイオマス発電。中でも木材チップを活用する木質バイオマスは間伐材や廃材を有効利用でき、林業再生にも役立つと期待される。岩国市の岩国ウッドパワーは2006年、国内初の木材チップ専用の発電所を稼働させた。新エネルギー普及を目指す中心人物に可能性や課題などを聞いた。
―― 岩国発電所は年間10何トン近い木材チップを燃料に、1万5000キロ・ワットの発電能力を持つ。木材チップを扱う発電所は現在、中国地方に約20カ所あり、広がりつつある。
→ 環境に優しく、木材資源を有効活用できるという両面で注目されている。木は温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収して育つため、燃焼させても地球全体の二酸化炭素は増えない。一方、国内の林業は採算性の悪化から高齢化、担い手不足が進み、山林は放置されている。チップ用の間伐材を山林で賄う仕組みが整えれば、林業の役割が増して雇用が生まれる。
―― 岩国発電所は当初、地元の間伐材も使う予定だったが、コストの問題からリサイクル業者などの廃材に頼っている。再生可能エネルギーによる電力を電力会社が全量買い取る ことを義務付けた特別措置法が7月に施行されれば、この課題は解決するのか。
→ 間伐材の最大のネックは、山林での収集と輸送のコスト。燃料として活用するために、これを吸収できる(電気の)買い取り価格が必要だ。4月25日に経済産業省が開いた委員会の案では、木質バイオマス発電の1キロ・ワット時あたりの価格は13.65~33.60円となった。既存の発電所は対象外だが、業界全体としてコストパフォーマンスが改善され、新規参入が期待できる。また、その案では間伐材と廃材の価格を区別しており、買い取り価格に上乗せする仕組みが整えば、林業関係者に「発電所にチップを売って生計を立てたい」という意欲が生まれるはずだ。
―― 再生可能エネルギーは現状、国内発電量の約1%(水力を除く)に過ぎない。バイオマス発電は将来、国内の電力需要を支える主電源になり得るのか。
→ 現状は厳しいが、新エネルギーの可能性に期待する。日本は(全国土に占める森林の割合が約7割の)世界有数の森林国。森林は「成長する資源」であり、これを活用できれば、資源大国にもなり得る。降雨量など森林が生長する条件が整っている点からもバイオマス発電が国内発電の1割をまかなう素地はある。
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