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報道記録
報道年月日 2012/08/23
報道機関名 中国新聞
会員名 エネルギア・エコ・マテリア
タイトル 石炭灰 水質改善に活用
報道記録の内容  火力発電所で発生する石炭灰を土木工事材料などに加工して販売している。力を入れているのは、石炭灰にセメントや水を混ぜて作る「HIビーズ」だ。最大で直径4センチほどの粒状で、平岡順次郎社長(61)は「水質などの環境を修復する機能がある」と説明する。
 HIビーズは硫化水素を吸着するなどし、水質改善の効果は活性炭以上という。2002年に山口県田布施町沖で始めた実証試験では、海底をHIビーズで覆ったところ約1.7倍の漁獲数が確認された。
 島根、鳥取県のまたがる中海でも浅場の造成に使い、生物の育成状況が改善。昨年10月には、広島市と田布施町での実証事業について、環境省からも効果が認められた。
 HIビーズは、採取の規制が進んだ海砂の代替品として、地盤改良や護岸工事に使うために開発された。HIビーズを使用した場所で水質が改善したデータを得て、初めて効果が分かった。平岡社長は「行政などに導入を働き掛けたい」と話す。
 親会社の中国電力は石炭を燃やす火力発電所を4カ所に持ち、年約70万トンの灰が出る。原子力発電所の再稼働が不透明な中、火力発電への依存が高まり、石炭灰の活用の重要性も増している。
 平岡社長は「灰の処理費用が減り、火力発電のコスト低減にもつながる」と力を込める。

<会社概要>
 本社は広島市中区国泰寺町1丁目。中国電力の1005子会社で2003年に設立した。資本金3億円。役員を併せて従業員25人。12年3月期の売上高は18億5千万円
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