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報道年月日 |
2007/09/18 |
報道機関名 |
宇部日報 |
会員名 |
協和発酵宇部工場 |
タイトル |
廃棄物ゼロ運動を推進 広がるマイカー自粛の輪 |
報道記録の内容 |
環境首都への道
第5章 企業の取り組み(1)
協和発酵宇部工場
日本の二酸化炭素(CO2)排出量の50%以上は、産業と運輸の両部門に由来する。この分野での削減努力が地球温暖化に歯止めを掛けることにつながる。技術開発や新しい生産・循環システムの構築により、成果が期待される地元のプロジェクト、エコビジネスを紹介する。
正門をくぐり工場内に足を進めると左手に緑の芝生が広がる。”鴨池”と呼ばれる遊水池には、冬場には百羽を超えるカモ類が渡って来る。「水と緑に囲まれた21世紀ハイテク公園工場」をスローガンに掲げる協和発酵宇部工場(木下格工場長、藤曲)の光景だ。
協和発酵グループは1998年、「協和発酵エコプロジェクト」を打ち出し、廃棄物を無くすゼロ・エミッション運動を推進している。アミノ酸製造がメーンの宇部工場は、年間4千トンを超える生物処理余剰汚泥を排出し、それらを焼却して最終埋め立てに回る灰が、2002年度には797トンもあった。
麻生浩一環境安全室長は「廃棄物量はグループ全体の実に57%を占め、宇部工場は環境改善の取り組みが遅いと指摘されていた」と振り返る。
改善のために環境プロジェクト会議を毎月開催して情報を共有し、汚泥発生量の抑制と資源化を図った。膨大な焼却灰はセメント原料としてリサイクルルートに乗せた。
肥料、セメントメーカーと協力し、汚泥を脱水した後、焼却せずにそのまま再資源化することを実現。工場から出る廃棄物は、04年度には廃プラスチックなどわずか8トンにまで減らした。
当然、不要になった工場内の焼却炉は停止し、生産工程での蒸気節減、排水処理の省エネにも務めた。06年度のCO2排出量は、1990年度と比べて19%も削減した。
それに寄与したのは、ハード面の改善だけではない。毎月第3週をノーマイカー・ウィークにし、社員にできる範囲内でマイカー通勤の自粛を呼び掛けた。年間実績を集計し、部署別、個人別で上位3人を表彰。「1年を通して取り組みたい」と社員は盛り上がった。
社員2百人の昨年の通算削減距離は16,689キロで、ガソリン使用量から試算するCO2削減量は3221キロ。杉の木230本を植えるのと同じ効果だ。個人部門1位となった30歳代の男性は、強調週間だけでなく毎日のように西岐波の家から自転車で通勤する。
麻生室長は「廃棄物をリサイクルルートに組み込むことも大事だが、技術開発などを通して廃棄物の発生量そのものを減量することも重要になる」と話す。
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