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報道記録
報道年月日 2014/09/10
報道機関名 中国新聞
会員名 山口銀行
タイトル 地域金融の明日 山口銀行(下関市)福田浩一頭取 研究開発支援し新産業
報道記録の内容 山口フィナンシャルグループ(山口FG、下関市)の3銀行の中核である山口銀行(同市)。福田浩一頭取(山口FG社長)は、顧客ニーズをより深く把握し、個人客向けの分野を開拓する方針を強調する。本部機能を山口FGに集約し、業務の効率化も進める。
 ―地盤の山口県で人口減が進む中、本業をどう強めますか。
 リテール(個人向け取引)を伸ばす。シェアの高い企業向け融資に比べて個人ローンや住宅ローンは伸びしろがある。顧客のニーズを見極め、問題解決に力点を置く。
 6月に山口FG傘下の山口銀、もみじ銀行(広島市中区)北九州銀行(北九州市)で営業推進部を廃止し、ソリューション営業部を置いた。現場が知恵を絞り、より顧客本位で動く組織にする。例えば預金や資金、利益の目標は基本的に現場の支店に任せる。
 ―事業所の減少も見込まれる中、企業の資金需要をどう開拓しますか。
 新しい産業を育てるしかない。新技術や商品の開発に挑む企業に助成する「やまぎん地域企業助成基金」では、大学での研究開発の段階から支援している。すぐに何十億円、何百億円という融資にならないが、やらないといけない。医療介護に加え、農業の6次産業化や観光振興も応援する。
 チャイナプラスワンで注目度が高まる東南アジアで事業を広げる企業の支援に力を入れている。ベトナムやマレーシアでは化学メーカーや石油会社が設備投資している。大きな収益の柱になると思う。外貨資金を調達するニーズに対応し、外貨建て融資も進めたい。
 ―山口FGの社長としてグループの強みをどう出しますか。
 経営管理や営業戦略、リスク管理、監査など、本部の組織や機能はなるべく山口FGに置いて、業務を効率化し、コストを削減する。そして山口、もみじ、北九州の3銀行が、顧客に近いところでニーズに応える体制にする。
 北九州銀はこれまで9店を新設したが、福岡県やその周辺では新たにベッドタウンができた地域もある。「ぜひ出店してほしい」との声が各地であり、出店の余地はある。
 ―6月、もみじ銀と北九州銀の取締役会長に就いたのはなぜですか。
 グループの銀行の目線を合わせるためだ。各行の取締役会に出て、資金運用や店舗戦略などでグループの目指す方針を徹底する。
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