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報道年月日 |
2014/09/27 |
報道機関名 |
日本経済新聞 |
会員名 |
㈱マツダ |
タイトル |
期待背負う新型デミオ マツダの最量販車 ■国内販売の回復 ■防府の生産維持 |
報道記録の内容 |
マツダは26日、全面改良した小型車「デミオ」を発売した。国内で最も販売台数が多い車種で、消費増税以降、苦戦が続く国内販売回復の起爆剤として期待される。海外生産を増やしているだけに、国内販売は国内生産にも直結、中国地方の地域経済への影響は大きい。2012年以降発売した新型車は3車種連続で市場の好評価を得ているが、ヒットは続くのか。競争の激しい小型車市場で真価が問われる。
環境技術に評価
「ここまで3打数3安打で満塁。デミオで走者一掃のツーベースを打ちたい」。丸本明副社長は野球に例えて、デミオへの期待を語った。
多目的スポーツ車(SUV)の「CX―5」や中型車「アテンザ」など、独自の環境技術「スカイアクティブ」と「魂動(こどう)デザイン」を採用した3車種は国内外で高い評価を得てこれまでのところ販売も順調。生産コストの削減も進めて、マツダの業績回復に大きく貢献した。
デミオの13年度の国内販売は約4万台と全体の2割近くを占める最量販車種。今回の目玉は新規開発した排気量1.5㍑の小型ディーゼルエンジンだ。強いトルク(出力)と燃費の良さが売りで、疲れにくいシートを採用するなど小型車が苦手とする長距離運転のしやすさも高めた。
内装にもこだわった。開発責任者の土井歩・商品本部主査は「クラスの概念を打ち破るというのが開発のテーマ」と話す。
マツダの国内販売は4月以降、前年同月に比べ2割前後の落ち込みが続いており、消費増税前の駆け込み需要の反動から抜け出せていない。新型デミオの月間販売目標は5千台。足元より2千~3千台の上積みとなり、実現すれば、前年割れからの脱却に大きく貢献する。
小型車は国内で最も競争の激しい市場だ。特にデミオのディーゼル車は170万円台からで、トヨタ自動車の「アクア」やホンダの「フィット」など国内で主流のハイブリッド車(HV)と「価格帯で完全に競合する」(土井主査)。また顧客の比較対象となる軽自動車の性能向上も侮れない。
マツダは1月にメキシコ工場を稼働させた。デミオは今月、タイの工場でも生産を開始。メキシコ工場でも生産する計画だ。国内では防府工場(山口県防府市)で生産しているが輸出台数が減る可能性は大きく、国内販売への依存度は高まる。
値引き販売抑制
「マツダ地獄」という言葉がある。改良から時間がたち販売が落ちてくると値引きで台数を確保する。値引きされた車は買い替えの際の下取り価格も低くなり、また大幅値引きしてくれるマツダ車を買い続けるしかなくなるというものだ。
小型車市場は価格競争も厳しく、デミオは値引き販売の象徴だった。CX―5以降、商品力を訴求し値引きを抑制する販売政策にかじを切った。デミオでも値引きに頼ることなく販売台数を伸ばし、それを続けられるか。国内生産、ひいては中国地方の経済に与える影響も大きく、新型デミオの成否に注目が集まる。 |
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