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報道年月日 |
2014/12/17 |
報道機関名 |
中国新聞 |
会員名 |
マツダ㈱防府工場 |
タイトル |
回顧2014地域経済 車産業 新工場が続々 グローバル化 |
報道記録の内容 |
ことしは地場企業の海外進出や提携が相次いだ。円安や人不足による影響も拡大。企業の情報管理の在り方を問う顧客情報流出事件も起きた。2014年の地域経済を振り返る。
「世界3拠点からデミオをグローバルに素早く供給する体制をつくる」。マツダの小飼雅道社長は8日、広島市中区であった郷心会連合会の会長会議で力を込めた。「世界3拠点」とはメキシコ、タイ、防府市を指す。マツダが国内外の工場で、同じ時期に新型車の生産を始めるのは、新型デミオが初の試みとなる。
メキシコ工場は1月に稼働し、2月に開所式を開いた。マツダが海外に独自の工場を設けるのは27年ぶり。輸出比率を下げ、為替に左右されにくい体制を築くためだ。16年3月期には年産能力を25万台に増強し、来夏からはトヨタ自動車向けの小型車も造る。
周辺には地場部品メーカーの進出も相次いだ。プレス部品製造のキーレックス(広島県海田町)は同業のワイテック(同)、住友商事(東京)と共同出資で工場を構えた。キーレックスの岩尾満社長は「生産台数や車種の増え方が急で、工場の立ち上げはかなりハードだった」と振り返る。「来夏からは安定操業に入るだろう」と見通す。
マツダは東南アジアでも事業を拡大した。5月、マレーシアに新たな組立工場を稼働。タイ工場は新型デミオの生産に合わせ、9月までに乗用車の年産能力を2万台増やして12万台にした。工場の近くでは来年1月に海外初の自動変速機工場、同年10~12月にはエンジン工場をそれぞれ稼働させる。タイやマレーシアにも地場部品メーカーの進出が相次いだ。
一方、海外ではリスクも浮上した。タイでは5月に8年ぶりのクーデターが発生。マツダの生産に支障はなかったが、トヨタ自動車が夜勤を中止し、車の販売が落ち込むなど影響が広がった。自動車関連企業の集積に伴い、部品メーカーは人件費の上昇にも直面している。
マツダが海外生産を増やす中、地場部品メーカーには国内生産の落ち込みを懸念する声がある。「海外に工場のない企業はじり貧になるのではないか」。広島県のある2次メーカーの社長は危機感を抱く。オーストラリアなどオセアニア向けのデミオの生産は日本からタイに切り替わった。8月には欧州向けのアクセラの生産がメキシコ工場でスタート。段階的に海外移管が進むが、小飼社長は「国内生産年85万台を維持する」と強調する。
マツダは海外生産を増やすとともに、部品の海外調達も増やす方針を示している。加速するグローバル化が部品メーカーや地域経済に与える影響が、来年はより大きくなりそうだ。
〈マツダのメキシコ工場〉
マツダが70%、住友商事が30%出資する現地会社が運営。小型車のアクセラとデミオを造っており、エンジン部品の加工工場を併設している。9月末時点の従業員は約5千人。2015年度に約5200人を計画する。 |
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