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報道記録
報道年月日 2015/01/17
報道機関名 日本経済新聞
会員名 中国電力㈱
タイトル 赤貝育て 中国電が一役 発電の副産物 石炭灰活用 中海を浄化 養殖実験
報道記録の内容 中国電力が赤貝(サルボウガイ)を中海で養殖する実験に取り組んでいる。赤貝は出雲地方や鳥取県西部の冬の味覚として知られる。火力発電所から大量に生じる灰で水を浄化することにより、養殖可能な状態にできることが、これまでの検証で分かったという。
実験は中海漁協(松江市)、認定NPO法人自然再生センター(同)と実施している。中海沿岸部の湖底にはしゅんせつで掘削したくぼ地が広がる。くぼ地にたまったヘドロが原因で貧酸素水や硫化水素が生じる。発電で生じる石炭灰で作った「Hiビーズ」をくぼ地にまくと有害物質を吸着できる。周辺の水域で貝類が死滅しにくくなる。
昨年の実験によると、ビーズで浄化した場所では水深3~4㍍で貝の生存率が高かった。貧酸素状態になる夏にカゴを引き上げれば、出荷可能な赤貝が育つという。同社は「効果が検証できれば、東京湾や三河湾など同じ課題を抱える各地で水質浄化と養殖の両面で応用できる」と期待する。
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