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報道年月日 |
2015/01/19 |
報道機関名 |
循環経済新聞 |
会員名 |
宇部興産㈱ |
タイトル |
木質混焼の発電所を再稼働 山口県内で年間12万t利用へ |
報道記録の内容 |
大手セメントメーカーの宇部興産は、宇部地区(山口県宇部市)で稼働を停止していた石炭火力発電所(発電端出力21万6000㌔㍗)の復旧を完了し、昨年10月より再稼働した。同発電所は、2004年3月に稼働開始し、06年7月にバイオマス供給設備を増設して以来、石炭と家屋解体材等由来のリサイクルチップによる混焼発電を行っていた。13年5月に発電設備に不具合が生じ、約1年半の間、原因究明・復旧に取り組み、この程、再稼働した形だ。
昨年12月から試験的に少量の木質チップを使用しており、以前のように本格的に投入するのは今春以降で、カロリー比で全体の6―7%に当たる年間8万㌧のリサイクルチップを混焼させる見通しだ。大手電力会社等が運営する、数カ所の火力発電所で混焼発電が行われているが、混勝率は同社の「宇部興産発電所6号機」が最大級となっている。石炭専焼時と比べ、CO2の排出量を10万㌧削減する。
従来通り、独自に開発した木質チップ専用ミル(処理能力=1時間当たり13㌧)を活用し、バイオマス混焼率を向上させる。今春以降、子会社の宇部興産セメントサービスが月間約1万㌧の木質チップを集荷していく考えで、自社生産や近隣業者(山口県内・九州北部)から廃木材かチップ状態で買い取る。ストックヤードには、廃木材4000㌧の保管が可能となっている。
また、宇部興産・伊佐セメント工場(山口県美祢市)の石炭火力発電所(出力5万7150㌔㍗)でも、04年2月から木質バイオマスを混焼しており、約4万5000㌧のリサイクルチップを投入。同社によるサーマル利用実績は、2機を合わせると山口県内で年間12万㌧を超える。
発電に伴い排出される石炭灰等は、社内のセメント工場で全量再利用する。発電した電力は、中国電力に電力卸供給(IPP)として売電しており、木質バイオマスによる一部の電力はFITに基づき(13年3月末に認定取得)売電する。自社で使う電力については、同地区に設けた複数の発電所で90%以上を自社発電している。
同社担当者は、「宇部藤曲に発電出力約21.3メガワットの太陽光設備を設け、昨年夏より稼働開始しており、再生可能エネルギー分野により一層注力している。木質バイオマス発電についても、地元のチップ製造業者の方々の協力のもと、徐々に石炭量を減らし、推進していきたい」と話した。 |
関連URL |
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