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報道年月日 |
2015/01/23 |
報道機関名 |
山口新聞 |
会員名 |
アボンコーポレーション㈱ |
タイトル |
古くて新しい素材 |
報道記録の内容 |
前回の投稿で鋳物(いもの)についてはご理解いただけただろうか?鋳物は約5千年以上も前に地球に誕生した生産技術で、日本へは約2300年前の弥生時代中期ごろに、その技術が朝鮮半島より伝来し各地に広がっている。中でも鋳鉄(ちゅうてつ)を素材とする銑鉄(せんてつ)鋳物は古くから鉄瓶、鉄鍋、鉄釜というように人々の食生活や住空間で広く使用され、今また地球温暖化の緩和や水質浄化の面でも注目されている。そこで今回は鋳鉄という素材について記述する。
私は事業活動の中で、土木工事に鋳鉄を利用するための研究開発を行っている。その中で、鋳鉄が海水でどれくらい長持ちするかについて調べたことがある。結果は厚さ16㍉の平板が12㍉になるまでに132年かかるということだった。そして鋳鉄から少しずつ溶け出す二価鉄は、藻場の再生に役立ち、藻場の育成が促進されると海水中に酸素が増え、魚の産卵場所となり、それを捕食する魚が集まってくる。つまり海中が豊かになるのである。また藻が増えて磯やけが無くなれば、水温の上昇を防ぎ、ゲリラ豪雨の軽減にも役に立つ。人体に対しても鉄瓶や鉄鍋を使用することにより日常的に鉄分の補給ができる。
前回も述べたように鋳鉄は半永久的に再生可能な素材であり、まさに古くて新しい素材。だからこそ、これからの社会には鋳鉄が必要不可欠な素材だと私は思う。
(防府市、アボンコーポレーション代表取締役 松村 憲吾) |
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