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報道記録
報道年月日 2015/01/26
報道機関名 循環経済新聞
会員名 ㈱トクヤマ徳山製造所
タイトル トクヤマ 下水汚泥を発酵乾燥 含水率を大幅低減
報道記録の内容 トクヤマは下水汚泥の使用について、発酵乾燥したものに切り替えを進める。発酵乾燥した下水汚泥は含水率が大幅に低減するため、セメント製造工程で効率的に使用することができる。15年度の計画では、1万8000㌧の脱水ケーキを前処理し、セメント原燃料として使用する。
セメント製造拠点の南陽工場では、ケーキ状の下水汚泥を年間4万3000㌧受け入れてきた。14年度から発酵乾燥した下水汚泥の使用を試験的に開始し、15年度には約40%をシフトする。最終的には下水汚泥の全量を前処理した上で、南陽工場で使用することを目標としている。
下水汚泥は脱水した状態で含水率約80%なのに対し、発酵乾燥後には約30%に低下し、容積も大きく減らせる。前処理した汚泥の使用により、セメント焼成工程における生産性の向上や燃費の改善につながる。発酵乾燥した汚泥は臭気が減少し、ハンドリング性にも優れている。
下水汚泥の前処理については、建設業の南部開発(香川県高松市)との合弁会社「森づくり(香川県さぬき市)」が手掛ける。四国地方で排出される下水汚泥は森づくりで発酵乾燥処理を行い、南部開発が下水汚泥の輸送を担う。
下水汚泥の前処理は、微生物を用いて3―4週間かけて発酵乾燥させる。将来的には、発酵乾燥した下水汚泥の外販を含めた全国展開も検討している。
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