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報道年月日 |
2015/02/12 |
報道機関名 |
中国新聞 |
会員名 |
東ソー㈱南陽事業所 |
タイトル |
東ソー創業80周年 工業都市 新南陽の礎 研究開発・製造の中核 |
報道記録の内容 |
周南市の東ソーは11日、創業80周年を迎えた。同社の事業拡大とともに新南陽地区は工業都市へと変貌を遂げた。主力の南陽事業所は総合化学メーカーの単一事業所としては国内最大級の規模。研究開発と製造の両面で、暮らしに直結した製品と最先端素材を生み出し、創業の地はいまもグループの中核であり続ける。
同社は1935年2月11日、徳山町(現周南市)にあった創業者・岩瀬徳三郎の自宅で「東洋曹達工業」として誕生した。当時の日本曹達工業(現トクヤマ)から33人の技術者を連れて独立。翌年、当時の富田町で操業した南陽工場が今の南陽事業所の母体となった。工場誘致に成功した近隣住民は、パレードで祝ったという。
ガラスやせっけんなどの原料となるソーダ灰を起点に、カセイソーダ、セメントなど無機化学分野で製造品目を拡大。60年代には塩ビモノマーやポリエチレンなど石油化学分野に参入した。
ほぼ同時期、日本ポリウレタン工業(東ソーが昨年に吸収合併)の南陽工場が操業。ウレタン原料の製造が始まった。塩の電気分解でカセイソーダなどを作るラインと、ホルマリンからウレタン原料などを作るラインの一体運営。現在の南陽事業所の製造態勢の原型が整った。
一方、高度経済成長に伴う事業拡大は、公害の拡大という不名誉な足跡も残す。73年に徳山湾の水銀問題が表面化。漁業補償などの対応に追われた。
その後、企業合併による金属分野参入などで総合化学メーカーとしての道を歩みだす。自動車の排ガス処理触媒に使うハイシリカゼオライトなどの高機能材料、遺伝子や病気の検査装置も手掛ける。原料を研究開発する対象はスポーツウエアや自動車のシート、人工歯など多岐に及ぶ。
南陽事業所は県内の高校生を毎年採用するなど、地域との関わりを重視する。2011年から本格的に始まった活動「TRY!」は、周南市以外出身の若手社員約20人が中心に担う。「地域と積極的に関わりたい」と自発的に始まり、小学校で化学実験をする出前授業や工業高校での進路相談が好評だ。
新入社員は事業所近くの山崎八幡宮の「本山神事」に参加するのが恒例。グループの東ソー生協は高齢者の買い物支援に取り組む。陸上競技部は1月の中国山口駅伝に20年ぶりの出場を果たした。創業80周年の節目も重なり、多くの社員が沿道で声援を送った。野球やサッカーの少年大会も主催する。
今春、事業所近くに210室の独身寮が新たに完成する。地域との交流をさらに増やそうと、住民を招いてのイベントも予定する。
事業所内では昨年、ハイシリカゼオライトのプラント増強と、新開発のウレタン発泡触媒のプラント建設が完了。ハイシリカゼオライトの初の海外生産に向け、マレーシアへの工場建設を検討する。「人類の進歩に貢献する製品を新南陽で作り続けたい」。佐伯哲治副事業所長(57)は社員の思いを代弁する。
事業所面積 東京ドーム65個分
南陽事業所の面積は約300万平方㍍。東京ドーム65個分に相当する。埋め立てで敷地を広げ、有人島の竹島とつながった。グループの従業員は国内外で約1万2千人。3分の1の約4300人が、南陽地区で働く。
火力発電も規格外の規模。毎年200万㌧超の石炭を輸入し、事業所の全電力を賄う。出力は82万9100㌔㍗で、福岡県の全一般家庭に電力を供給できる能力だ。ソーダ原料の塩は年間160万㌧超を輸入。日本全体で使われる食用塩を上回る。原塩ヤードにそびえる塩山は見学者の人気スポットだ。
原燃料の大規模な運搬は、事業所建設の決め手ともなった天然の良港といえる地形が可能にする。23本の桟橋を備え、最大5万㌧級の船が接岸できる。 |
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