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報道年月日 |
2015/02/13 |
報道機関名 |
山口新聞 |
会員名 |
アボンコーポレーション㈱ |
タイトル |
防府の鋳物の歴史① |
報道記録の内容 |
私事であるが先日、厄除(よ)け祈願のため防府市にある阿弥陀寺に行ってきた。最近ではアジサイ寺として知られているが、国宝の鉄宝塔が残っているお寺として歴史文献などにも登場する。この国宝は1197年に重源上人が東大寺大仏の鋳工に造らせたもので、鋳鉄製の塔としては日本で最も古いものである。そこで今回は、防府の鋳物の歴史について記述する。
5年前の桜咲く時期に、阿弥陀寺で祖母の三回忌の法要を終えた時のことだった。住職に「これはあなたのご先祖様が造ったものです」と見せてもらったものがある。そこには「文政11年 鋳工 松村彦右エ門」という文字が鋳出された鉄湯釜があった。これは30年前まで実際に使用されていたという。今は国宝と一緒に大切に保管されている。
阿弥陀寺は1186年、東大寺再建で周防国司となった重源上人により建立され、当時、木材の伐(き)り出しに従事していた人たちの心と体を癒やす目的で始まった石風呂の風習が今でも残っている。これは鉄湯釜で焚いた湯を石の風呂に注ぎ、その湯をかけるというもので、今の風呂とは少し違う。
阿弥陀寺にはその他にも800年前の巨大な鉄湯釜が残っており、当時の鋳工たちの技術力の高さに圧倒される。このことからも分かるように、鋳鉄は長く現存しうる素材である。(防府市、アボンコーポレーション代表取締役 松村 憲吾) |
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