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報道年月日 |
2015/03/05 |
報道機関名 |
朝日新聞 |
会員名 |
やまぐちエコ市場事務局 |
タイトル |
レッツエコ活 ごみ拾い 楽しく競争 ルール決めてポイント計算 |
報道記録の内容 |
拾ったごみに点数をつけ、楽しく競争しながら、街をきれいにし、地域活性化にもなる。そんな一石何鳥にもなる「スポーツGOMI拾い」が、じわりと広がっている。
「ごみ拾いはスポーツだ!」。
北九州マラソンを翌日に控えた2月7日昼、JR小倉駅北口(北九州市)の公園に男女の声が響いた。マラソンを盛り上げようと、NPO「北九州スポーツクラブACE」が主催した。
スポーツGOMI拾いは、制限時間内に設定されたエリアで、より多くのごみを拾う競技だ。ごみごとに設けられたポイントを計算して順位を決める。
1チーム5人程度で、今回は市内から25チームが参加した。公園の周囲半径500㍍のエリアが対象。北側は港や駐車場が広がり、南側は駅や飲食店がある。3分間の作戦会議のあと、市が提供したごみ袋や火ばさみを手にごみ拾いに繰り出した。
会社の同僚チームで参加した父親に連れられた小学1年の城戸優寿季(ゆずき)さん(7)は、駐車場隣の植え込みを念入りにチェック。「道がきれいになるのがうれしい」と言う。昨年優勝した福岡県立若松高校の柔道部チームは、居酒屋がある駅近くの繁華街へ。ビルのすき間で大量のびんを見つけ「都会ほどごみが多い」と3年の古殿涼さん(18)。
最終的に計2600ポイントを稼いだ若松高チームが2連覇を果たした。この日、拾ったごみは参加者全員で計152㌔に上った。主催した「ACE」の上村英樹理事長(52)は「マラソン参加者にきれいで走りやすい大会だったと言ってもらえれば。ごみ拾いとはいえ、多世代交流にもなり運動にもなる」と話した。
スポーツGOMI拾いの大会は、地球環境問題が議題となった北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)直前の2008年5月に東京・渋谷公会堂前で開かれたのが最初だ。現在連盟代表理事を務める地域プランナーの馬見塚健一さん(47)が、趣味にしていた朝のランニングで目についたごみを拾っていたのがきっかけ。片手で拾う、スピードを落とさずに拾う、など自分でルールを決めてやっているうちに競技化を思いついた。拾いにくいたばこの吸い殻は点数を高くするなど、力のない子どもや高齢者に配慮するとともに大会にドラマ性をつけたという。
昨年は全国各地で80回開催され、のべ1万1397人が参加するまでになった。自治体の主催のほか、高校の授業に取り入れられたり、大学や企業などでも行われたりしている。
連盟と国立環境研究所による参加者へのアンケートによると、参加後に「ごみが目につくようになった」「エコバッグを持参するようになった」と答える人が増えていた。馬見塚さんは「ただのごみ拾いと違い、スポーツ性で多くの人を引きつけ、環境意識を持続させることができる」と話す。
■スポーツGOMI拾いのルール
・1チーム5人以内・審判が同行・街中では走らない・競技時間は原則60分間・ごみ分別を守る
【得点換算】(100㌘あたり)
・一般ごみ…10ポイント・プラスチック製容器包装…5ポイント・かん・びん・ペットボトル…10ポイント・たばこの吸い殻…100ポイント・ペットボトルのキャップ…1ポイント(1個)
【減点・失格】
・走る、ごみ箱からごみを拾う、分別しない、わざと重量を増す、などは減点100ポイント・審判の指示に従わない場合は失格
※北九州市の例。地域や団体によって分別方法などが違う場合がある
〈エコ活の鍵〉よい成績を取るコツは自分たちの街をよく知ること。最初の作戦会議で「いつも通るあの道はきれいだから後回し」「駐車場にはよく吸い殻が落ちている」など意見を出し合い、拾うごみの分担を決めて、声を掛け合うことが大切だという。
ルールはシンプルで見よう見まねでできそうだが、「けがや事故があると、他の大会が開けなくなるので、まずは連盟に一報を」と馬見塚さん。 |
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