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報道年月日 |
2015/04/23 |
報道機関名 |
日本経済新聞 |
会員名 |
日進工業(株) |
タイトル |
油水分離 低コストで 日進工業 高効率装置 17年度実用化 微細バブル送り込む |
報道記録の内容 |
工場のプラント洗浄などを手掛ける日進工業(山口県下松市)は油水混合物を効率的に低コストで、油と水に分離する装置を開発する。原油タンクの底にたまる混合物や油を含む汚泥などに使い、油は再利用する。微細な気泡のマイクロバブルとさらに小さいナノバブルを併用することで効率的に分離する基礎技術を開発した。2017年度の実用化を目指している。
日進工業の油水分離処理技術は混合物の入った容器に直径1マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル~数百マイクロメートルのマイクロバブルと1マイクロメートル以下のナノバブルを送り込むと上部の油と下部の水に分かれる。
ナノバブルが油滴に付着し、さらにこれらがマイクロバブルにひっついて浮上するとみる。ナノバブルと油滴だけだと浮上しないといい、より大きなマイクロバブルに付着することで浮力を得ると推定する。油の比率が極めて少ない混合物でも処理できるという。
15年度は200リットルの混合物を分離する装置を試作、処理に1時間程度かかるとみている。16年度には5キロリットルを分離できる装置を製造し、17年度の商品化を予定する。開発にあたっては山口大学の技術支援を受けた。
5キロリットルの装置の価格は1000万~2000万円程度と想定、初年度は国内で20台程度の販売を見込む。製油所など油を扱う事業所や廃棄物処理業者に販売する。
原油タンクなどでは油に混じった水が下にたまり、油と一体化した混合物になる。従来は薬品や吸着材の使用、加熱処理などで油と水に分離している。
分離が難しいものは廃棄処分したり、セメント工場などで助燃材として使われている。
日進工業の分離装置はマイクロバブルとナノバブルを注入する簡単な仕組みのためコストが抑えられ、運転費用は従来の分離システムの3分の1以下になるとみている。東南アジアのパーム油を扱う事業者の需要も見込めるとし、海外販売も視野に入れる。
同社の14年6月期の売上高は15億5000万円で、弘中美光社長は「環境保全に役立つ事業を強化する」と話す。 |
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