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| 報道年月日 |
2015/05/12 |
| 報道機関名 |
山口新聞 |
| 会員名 |
東ソー南陽事業所 |
| タイトル |
東ソー 純利益は最高更新 ３月期決算 ２期連続増収増益 |
| 報道記録の内容 |
周南市に主力事業所を置く総合化学メーカー、東ソーが１１日、２０１５年３月期連結決算を発表した。純利益は前期比１１０．７％増の６２２億９７００万円、経常利益は同２１．６％増の６０１億９７００万円と、いずれも過去最高を更新。昨年１０月に吸収合併した日本ポリウレタン工業から引き継いだ繰越欠損金を計上したため法人税などが約２６２億７４００万円減少し、純利益が営業利益を上回った。
売上高は同４．８％増の８０９６億８３００万円、営業利益は同２３．６％増の５１３億９７００万円。昨年の塩化ビニール（塩ビ）モノマーの能力増強による販売増に加え、円安の影響からハイシリカゼオライトやジルコニア、エチレンアミンといった機能商品の輸出販売価格が上昇したことなどが主な要因となった。増収増益は２期連続。
部門別にみると、石油化学事業は、ナフサ価格の下落によりオレフィン製品やポリエチレン樹脂の製品価格が下落。売上高は同０．１％増の２２３７億４６００万円、営業利益は同５３．２％減の６９億２千万円だった。
クロロ・アルカリ事業は、塩ビモノマーの生産能力増強に伴い販売数量が増え、塩ビ樹脂の輸出も増加した。売上高は同２．８％増の２９４３億３３００万円、営業利益は同１１４．８％増の８３億２１００万円となった。
機能商品事業は、欧州での自動車排ガス規制強化によりハイシリカゼオライトの出荷が増加。円安で輸出価格が改善したエチレンアミンの需要も回復し出荷増。ジルコニアは装飾品や歯科材料用途の出荷が伸びた。売上高は同１４％増の１７４８億５５００万円、営業利益は同５５．９％増の２９９億８１００万円。
１６年３月期の連結決算は、売上高が今期と同じ８１００億円、営業利益は今期比３０．４％増の６７０億円、経常利益は同１１．３％増の６７０億円、純利益は同３１％減の４３０億円を見込む。今期の純利益は日本ポリウレタンの合併による特殊な要因があったため、来期は減益を予想している。
〈取締役に村重氏 役員人事発表、６月２６日付〉
東ソーは１１日、６月２６日付の役員人事を発表した。
南陽事業所関係では、理事で副事業所長兼事業所長室長兼安全改革推進チーム・リーダーの村重伸顕氏が取締役に就任。常務取締役で南陽事業所長の井上英治氏が監査役に就く。副理事で南陽事業所イソシアネート原料製造部長の廣長啓氏が理事に就任する。６月２６日の株主総会で承認を経て正式決定する。 |
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