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報道年月日 |
2015/11/12 |
報道機関名 |
山口新聞 |
会員名 |
日本ゼオン(株)徳山工場 |
タイトル |
カーボンナノチューブ量産へ 日本ゼオン徳山 年明けから販売 |
報道記録の内容 |
総合化学メーカー、日本ゼオン(東京)は11日、周南市那智町の徳山工場で、新設したカーボンナノチューブ製造プラントの竣工(しゅんこう)式を開いた。関係者がテープカットして完成を祝った。
カーボンナノチューブは炭素原子が網の目のように結び付いた筒状の炭素物質。同社は産業技術総合研究所が開発した単層カーボンナノチューブを合成する「スーパーグロース法」で、従来の製品より高品質のカーボンナノチューブを量産。年明けから販売を始める。
スーパーグロース法のカーボンナノチューブは従来の製品に比べ耐熱性に優れつつ熱伝導率が高く、高強度で表面積が大きいなどの特徴を持つ。スマートフォンやカメラなどの蓄電池、自動車や航空機のボディ補強材料、樹脂製タッチパネル、シリコン代替半導体回路、電気回路など幅広い分野への活用が期待される。
プラントは鉄骨造り2階建てで延べ床面積約3800平方メートル。総工費は約38億円。研究施設も兼ね備えており、研究員を含め25人程度の人員が配置される。当初は年間5~6トンの生産を目指すという。
同社の古河直純会長は「人類の発展につながるものを作りたいという思いを持ってこれまでやってきた。その一つの工場が完成し、うれしく思う。これからも新しいものを作りだして世の中に貢献していければ」と話した。 |
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