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| 報道年月日 |
2015/11/27 |
| 報道機関名 |
山口新聞 |
| 会員名 |
東洋鋼鈑(株)下松工場、山口大学 |
| タイトル |
女性向け健康情報配信 山大発ベンチャー、来月から 遺伝子解析キット活用 |
| 報道記録の内容 |
山口大学発のベンチャー企業、ブラケアジェネティクス(下関市、並木幸久社長)と下松市に技術研究所を置く東洋鋼鈑（東京、隅田博彦社長）などは２６日、女性向けの健康情報配信サービスを１２月に始めると発表した。東洋鋼鈑が開発した遺伝子解析キットで乳がんのなりやすさなどを調べ、個人の体質や生活習慣に応じた健康に役立つ情報をスマートフォンなどに配信する。
優れた表面処理技術を持つ東洋鋼鈑は、ＤＮＡが付着しやすいＤＮＡチップ基板の技術を強みに、高精度で抗がん剤の副作用を調べる医療用の遺伝子解析キットを山口大と共同で開発。山口県の支援も受け、これまでに培った解析技術をブラ社の要望に合わせて健康管理に応用した。
希望者は、ブラ社のホームページからアプリをダウンロード。専用容器を使って唾液を送付すると、乳がんのなりやすさや血糖値、メタボリックシンドロームなどに関係する１２種類の遺伝子型を解析し、体質を判定する。生物科学安全研究所（神奈川県相模原市、萬田富治理事長）が遺伝子検査を担当。料金は１万円程度を想定している。
遺伝子検査の結果を基に、必要な栄養が摂取できるメニューを提供している飲食店やサプリメントの情報などをスマートフォンなどに配信する。乳がんになりやすいと判定された場合は、早期発見へ小まめに検査を受けるよう促す。
遺伝子検査を受けなくても、情報配信アプリは利用することができ、無料サービスとより精度の高い月額２００円の有料サービスとがある。スマートフォンで計測される歩数で分かる運動量など生活データを基に、必要な運動や栄養をアドバイスする。
１２月から山口県在住者を対象にした無料のモニター試験を千人規模で実施。４月から事業の本格開始を予定している。今後５年間で利用者１億人、有料会員３００万人を見込み、遺伝子検査を含めた５年後の年商は約１００億円を見込んでいる。
同日、県庁で会見した並木社長は「女性の健康と快適な生活を技術を使って支援したい。一人でも多くの人に利用してもらいたい」と話した。問い合わせはブラ社（電話０３・３３１１・７２１６）へ。 |
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