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報道記録
報道年月日 2016/03/17
報道機関名 日本経済新聞
会員名 (株)トクヤマ
タイトル 水素製造 低コスト トクヤマが試験 太陽光余剰電力で
報道記録の内容  トクヤマは太陽光発電の余剰電力を使い、水素を低コストで製造するシステムを開発するための実証試験を始めた。アルカリ性水溶液を電気分解して水素をつくり、貯蔵して燃料電池による発電などに使う。都市部の災害時の非常用電源などのニーズを見込む。徳山製造所(山口県周南市)に水素製造の試作設備を完成させ16日、報道関係者に公開した。
 システムは山口県から1億8千万円の補助金を受け、太陽光発電パネルを製造する長州産業(山口県山陽小野田市)と開発する計画。2019年度の商品化を目指す。トクヤマは塩水を電気分解してカセイソーダを製造しており、この技術を応用する。アルカリ性水溶液は電解槽の費用が抑えられるため低コストで水素を製造できるという。
 今回、設置した試作設備は通常の電源を使って水素を発生させるもので、電気分解などの試験をする。
 今後、太陽光発電の電力を使う試験に移行する。出力が50キロワットの太陽光発電で1時間に8立方メートルの水素を製造することを目指している。
 県は環境に優しい水素エネルギーを活用した地域づくりを進めており、大型の補助金で開発を支援する。
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