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報道記録
報道年月日 2008/12/01
報道機関名 山口新聞
会員名 安成工務店、コプロス
タイトル 生き残りの鍵は「進化」
報道記録の内容 再生やまぐち 47 経済(期待の星)
生き残りの鍵は「進化」
建設・住宅業界
環境との調和で新技術

 世界大不況の波が今、日本列島に押し寄せている。とりわけ厳しい環境にさらされているのが建築業界。市場の縮小、原材料価格の高騰、さらに建築基準法改正で建築確認審査の手続きが厳格化し、住宅着工数は減少を余儀なくされている。

 古い体質からの変革を迫られる業界にとって、生き残りの分かれ目は「次代を担う明確なビジネスモデルを描けるか」。安成工務店(本社・下関市)の安成信次代表取締役はこう話す。

 同社がたどり着いたのは<環境共生>だ。住宅の安全性や健康、環境への優しさが問われるなか、日本の気候風土にマッチした国産材の使用や太陽熱システムの導入など、自然素材型、地域循環型に特化した家づくりを追求。日本の高度成長とともに一時代を築いた工業化住宅のまさに対極に位置する。

 住宅に欠かせない断熱材には新聞古紙をリサイクルしたセルロースファイバーを使用。「呼吸する」性質を持ち、結露が生じにくく快適湿度を保つ機能があるといい、エコロジー素材として脚光を浴びる。

 グループ内に断熱材施工・販売業「デコス」を立ち上げ、接着剤やナイロン製の防湿フィルムを使わず壁や床、天井に隙間無くセルロースファイバーを吹き込む独自のデコスドライ工法を確立。2000年に業界初の次世代型省エネ住宅工事認定、07年には新JIS認定を取得し、業界の台風の目となった。

 建材の産地を訪ねる森林体験ツアー、構造材加工や次世代断熱材を紹介するエコビルドツアーの定期開催など、消費者との交流にも力を入れる。「本物は何か。消費者は真剣に考えている。だからこそ進化する地域工務店でありたい」

□ ■ □ ■

 受注型から提案型への転換を図り、新たな分野に挑戦する企業もある。

 総合建設業、コプロス(下関市)は畜産ふん尿や食品残渣(ざんさ)などの有機廃棄物から発生させたバイオガスを電力や熱として活用する地下設置式「ケコムバイオガスプラント」を開発・販売。現在、県内で2基が稼働している。

 有機性の廃棄物を細菌で分解。最終的にメタン生成細菌によりバイオガスを発生させ、メタンガスボイラーで電気や熱にエネルギー変換する。土木建設で磨いた立て坑構築技術を生かしてメタン発酵槽を地下に設置するため、温度管理が容易で地上部を有効活用できるのが特徴。導入した畜産業者や食品加工会社ではコストの大幅削減につながったという。

 宮崎薫社長は「金を払って処理していた廃棄物がエネルギーに代わる。初期投資は高めだが、数年で元はとれる」と自信を見せる。一方で、新分野進出の背景を「公共工事が最盛期の3分の1にまで減っている。建設業は常に進化しないと生き残れない」と明かす。

 本業での新技術開発にも積極的だ。5年前には下水道管布設の大口径・大深度立て坑工事で「ケコムセグメント工法」を開発。従来工法に比べ安全で低価格なうえ、無騒音・無振動とあって全国から年間約20件の受注がある。

 社内に研究開発部門は設けていない。いずれの開発も現場の社員から出た発想や工夫がきっかけで生まれた。「だから現場主義。アイデアは動いている現場から出る」と宮崎社長。時間があれば現場に駆けつけ、社員とのコミュニケーションを図る。

 「辛抱と忍耐を続けながら、いかにクリエイティブなものを出せるかどうか。そのための社内環境づくりが大切だ」。経営者自ら新技術創造の最前線に立つ。
(久岡照代、森脇直樹)
関連URL

(1)安成工務店HP(別ウィンドウ)

(2)コプロスHP(別ウィンドウ)

 
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