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報道年月日 |
2016/04/20 |
報道機関名 |
読売新聞 |
会員名 |
㈱サンポリ |
タイトル |
割れないタコつぼ開発 防府の再生プラスチック製品会社 |
報道記録の内容 |
防府市新築地町の再生プラスチック製品製造会社「サンポリ」=鹿嶋英一郎社長(55)=は廃棄されるプラスチックでユニークな商品を作っている。中でもタコつぼは、「タコつぼは陶器」という既成概念を打ち破るアイデア商品。開発から30年以上たった今も国内市場の占有率トップを誇る。(水木智)
◆タコの生態、2年間観察
同社がタコつぼの製造を始めたのは1970年代後半。当時は大半が陶器製だった。
ある時、先代の博文社長が会社近くの港で、手を滑らせてタコつぼを割って落ち込む漁師を見かけた。博文社長は「プラスチックなら割れない」と製品作りを思い立った。
自ら海に潜るなどし、2年間タコの生態を観察し続けた。色や形、穴の大きさを変えた様々な試作品を何種類も作って実際に海に沈め、タコが好む茶色の色合いや大きさを導き出した。加工しやすいプラスチックの特性を活かし、底部を平らにして海底でも安定するようにした。
当時の値段は陶器より割高。最初は使ってもらえなかったが、漁業者に無料で渡したところ「陶器と変わらずタコが取れるし、何より持ち運びが便利」と好評で、次第に需要が伸びた。
◆北海道の業者用に大型も
90年頃には、北海道の漁業者から大型のタコつぼの開発を頼まれた。本州で取れるマダコは大物でも体長が約1メートルだが、北海道のミズダコは3メートルを超えるものもいる。タコつぼも木製の箱型が主流だった。
当時社員だった鹿嶋社長は北海道に出かけ、現地の人たちの要望に添って大きな箱型の製品を作った。こうした地道は努力で販売網は全国に拡大。最盛期には年間約60万個を生産するようになった。
現場の声を丁寧に拾い、商品作りをするのが同社のモットー。「座ったまま作業するのが大変」という高齢のイチゴ農家からの相談を受け、立って作業ができるように支柱をつけた栽培容器を作ったこともある。
「何度でもリサイクルでき、耐久性にも優れるのがプラスチックの魅力。実は地球に優しいんです」と鹿嶋社長。プラスチックに無限の可能性を見る同社の挑戦は続く。 |
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