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報道記録
報道年月日 2021/02/24
報道機関名 環境新聞
会員名 安原環境テクノロジー
タイトル 大自然の力を収めた魔法の箱・重量式酸素溶解装置(その1)
報道記録の内容 今回はコロナ禍のなか本連載初めてのオンライン形式による遠隔取材です。安原環境テクノロジーの安原隆浩代表取締役には、山口県柳井市の本社でインタビューに応じて頂きました。
 曝気装置には、散気管、メンブレンから多様な方式のマイクロバブル、ナノバブル発生装置と、さまざまな装置がありますが、今回は空気でなく水の方を動かす方式の画期的酸素溶解装置です。11月のインターアクア、1月の川崎環境技術展に連続出展です。
――このたびは、発明功労で令和2年度年度中国地方文部科学大臣賞受賞をしました。誠におめでとうございます。受賞した重力式酸素溶解装置「DO‐MAX Falls」の発明のヒントになったものは何でしょうか。
ありがとうございます。ヒントになったのは、渓流の水、滝つぼの水はきれいだということです。
 何できれいなのか、考えているうちに、激流や落下の中で空気が取り込まれているからだ、溶存酸素による自然浄化の力だと思い至ったのです。この自然エネルギーを装置の中で具現化できないか考え、実現したのが本装置なのです。
――装置の構造と、酸素溶解の原理について教えて下さい。
水を上から下に流すことで生じる位置エネルギーを利用し、「乱流」「負圧差」「衝撃」で酸素溶解を促しているので、動力は小さな水中ポンプだけです。ブロワの電力は要りません。
 装置は「渓流部」「滝部」「滝つぼ部」に分かれます。まず渓流部では、ランダムな動きを作り出し、かき混ぜることで空気を取り込みます。水流コントロールが開発時に最も時間を要した部分でした。滝部は二重管になっていて、圧力差でさらに空気を取り込みます。滝つぼ部では、気泡がたたきつけられ圧潰することで溶解が進みます。そこで多くの酸素を含んだ水が排出されるのです。
――大自然の原理がステンレスの小さな箱に収められているとは驚きです。展示会では、よくカットモデルを見かけますが、御社の展示は箱の中がよく分からない、ブラックボックスならぬシルバーボックスになっているので余計気になります。お差し支えない範囲で中を見せて頂けないでしょうか。
 カットモデルは作っていませんが、内部三層の図解と写真はあります。これでご理解いただければと思います。圧力をかけて気泡を作り出す従来の曝気方式では、水と空気の接触時間は気泡が水面ではじけるまでのわずかな時間ですが、重力方式では、接触時間が格段に長いのでそれだけ溶解効率が高いのが特徴です。
――大手食品メーカーを含めて、食品製造・加工業界で採用が進んでいると伺いますが、導入時の特性や、導入のメリットについて教えて下さい。
展示会で実物をご覧のように、「DO‐MAⅩ Falls」はステンレスの小さな箱です。毎分130㍑の150㌧型でも最大で縦424×横455×高さ790㍉㍍の外形寸法にすぎません。本体重量も40㌔グラムです。既存施設の大規模な改修は必要なく、今ある反応タンクに外付けできることが利点です。タンクの大きさや生物学的酸素要求量(BOD)の高さに応じて複数台数の取り付けもできます。
 取り付けた後の電力の節減効果は、表のように大きなものがあります。電力料金だけでなく、CO2の排出量も大幅に削減できます。溶解効率が高く、溶存酸素の多い水が底まで届くので、過曝気によるバイオフロック崩壊を抑制します。
ただし、この装置には攪拌効果はありませんので、従来のブロワや曝気装置は全部撤去ではなく一部を残すとか、間欠運転でかき回してもらうかすれば、電力を節減しながら相乗効果が期待できます。
――公共事業への進出はお考えですか。
 将来的には考えています。下水道の場合は、処理水量が桁違いに多いので、どうしても大容量化が欠かせません。大型化することは、既に技術的には可能です。装置そのものはあまり大きくしないで済むようにと考えています。外付けできる、既存のものを生かしながら、置くだけでいいという利点は、公共にも同じように通用すると思います。
――この連載の過去のインタビューでも、「下水道は既得権の世界」とか、目に見えない参入障壁が語られてきましたが、文部科学大臣の賞状を持って知事さんとのツーショットには勇気づけられます。まず地元で一つでも採用事例が出てくると突破口が開けるので、期待しています。また、下水道では汚泥処理が問題ですが、汚泥が減る効果も考えられますか。
 余剰汚泥はタンクの底で嫌気性になっています。そこにDOの多い水が届けば、再活性化して活性汚泥に戻る効果が期待できます。活性汚泥に戻ればその分余剰汚泥は確実に減ります。
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